SBIアルヒのフラット35の審査基準|2026年7月の金利と手数料

フラット35で長期固定の住宅ローンを組んで家を購入するイメージ

SBIアルヒ(旧ARUHI・アルヒ)は、2025年度まで16年連続でフラット35の実行件数シェア1位を獲得し続けている、フラット35最大手の住宅ローン専門金融機関です。2025年度のシェアは27.7%(借り換えを含む実行件数・SBIアルヒ調べ)で、フラット35を借りた人の約4人に1人がSBIアルヒ経由という計算になります。

この特集ページでは、フラット35業界で圧倒的なシェアを維持し続けているSBIアルヒのフラット35の審査基準について、基礎から順番に解説しています。あわせて、2026年7月時点の金利水準・事務手数料・団信の選び方まで整理しました。

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住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳しい?条件と上乗せ金利

住信SBIネット銀行の住宅ローン審査をネットで申し込むイメージ

住信SBIネット銀行は、2007年の営業開始以来、次々と新しいサービスや商品を開発し、インターネット銀行の中でも特に順調に規模を拡大してきた銀行です。

 

【重要】住信SBIネット銀行は2026年8月3日に「株式会社ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更されます。2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、現在はドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制です。個人向けの銀行サービスブランドも、同日から「d NEOBANK」に代わって「ドコモの銀行」へ切り替わります。商号・ブランドが変わっても、利用者側の手続きは不要で、既存のサービス内容に変更はないと公式にアナウンスされています(住宅ローンの商品性・審査基準も現時点で変更の告知はありません)。以下の解説は、2026年7月時点の「住信SBIネット銀行(WEB申込コース)」の内容です。

 

この記事では、そんな人気の住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の審査や審査基準について解説したいと思います。住信SBIネット銀行の住宅ローンの魅力は低金利と疾病保障サービス(スゴ団信)の充実ですが、これから申し込みを考えている人が気になるのは、住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳しいのか、甘いのかだと思いますので、そのあたりにも詳しく触れて解説したいと思います。

 

(住宅ローンの審査基準は一般的に公表されていませんので、解説にあたっては住信SBIネット銀行の公式サイトで公表されている借入条件やよくある質問(Q&A)に記載されている情報を引用しながら、できるだけ正確な情報をお届けできるように留意しています。2026年7月時点の情報です。)

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auじぶん銀行の団信を解説|がん・4疾病50%保障が上乗せ0円

住宅ローンの団信で家計と住まいを守るイメージ

住宅ローンの団信とは?

この記事ではauじぶん銀行の住宅ローンの団体信用生命保険(団信)について、保障の中身・上乗せ金利・年齢条件を基礎から順に整理して解説します。

団信とは、住宅ローンの債務者(住宅ローンを借りている人)が亡くなった場合などに、住宅ローンの残債が保険金で返済される生命保険のことです。「その銀行の住宅ローンを利用する人」を1つの団体として加入することから、団体信用生命保険、と呼ばれています。

一般的に、住宅ローンを利用する人は団体信用生命保険(団信)への加入が必要です。auじぶん銀行でも、住宅ローンを借りる際は団信への加入が必須とされています。

今の時代の住宅ローンの場合、団信の保険料は銀行が負担するので私たちが保険会社に直接保険料を支払うケースはほとんどありません。

※住宅ローンの利息の一部が団信保険料に充てられるだけなので、実質的には私たちが負担していることに違いはありませんが。

団信は私たち住宅ローンの利用者が保険会社と契約して加入するものですが、私たちが団信に加入することは、銀行にも住宅ローンの返済が滞納するリスクを回避できるメリットがあります。住宅ローンを借りる側にとっても、家族や遺族にマイホームを残しながら、住宅ローンを残さずに済むというメリットがあります。

疾病保障を利用する目的は?

住宅ローンの団信に疾病保障をセットする目的は、返済期間中に大きな病気や思いがけない事故に見舞われた場合でも、住宅ローンの返済が滞らないように備えることにあります。

近年は死亡・高度障害のみを保障する従来型団信に加え、がんや3大疾病、さらには全疾病を対象とする保障まで広がっています。金利が上昇局面にある2026年は、家計の固定費である住宅ローンのリスク管理がいっそう重要になっており、疾病保障の有無・上乗せ金利の水準が住宅ローン選びの大きな比較ポイントになっています。

一般の保険にたとえるなら、生命保険に加えて就業不能保険や医療保険を組み合わせるイメージです。万が一、命に直結しない病気やケガであっても、所定の条件を満たせば保険金が支払われ、その資金が住宅ローン残高の返済に充てられます。

たとえば、がんと診断された時点で残高が半分になる「がん50%保障」や、一定期間の入院が続いた場合に残高がゼロになる「全疾病保障」など、金融機関ごとに仕組みは異なります。auじぶん銀行や住信SBIネット銀行のように、一定の疾病保障を金利上乗せなしで標準付帯するケースもあり、保障内容と金利条件をセットで比較する視点が欠かせません。

生命に危険が及ばなくても、長期療養や休職によって収入が減少すれば、住宅ローンの返済は大きな負担になります。疾病保障によって残高をゼロ、あるいは半分にできれば、家計へのインパクトは大きく変わります。精神的な安心感も小さくありません。

将来の収入減少リスクに備えながらマイホームを取得するという意味で、団信の疾病保障は単なるオプションではなく、住宅ローン設計の中核を担う存在になりつつあります。金利だけでなく、保障範囲、支払条件、年齢制限、金利上乗せの有無まで丁寧に比較することが、後悔しない住宅ローン選びにつながります。

ただし、疾病保障を充実させるほど上乗せ金利という形でコストが発生することが多いため、家計の状況とリスクのバランスを踏まえて検討することが重要です。

auじぶん銀行について

また、auじぶん銀行は大手銀行と大手通信サービス企業が共同で出資して2008年6月に誕生したネット銀行です(現在はKDDIグループ)。

銀行口座数は2010年5月に100万、2015年に200万、2020年に400万、2022年には500万、2024年には600万を突破し、その後も利用者を増やしています。

住宅ローン融資実行額も2020年9月に1兆円、2022年3月に2兆円、2023年5月に3兆円、2023年10月に3兆5,000億円、2024年3月に4兆円、2024年6月に4兆5,000億円、2024年11月に5兆円を突破しています。このペースはネット銀行の歴史の中でも速く、住宅ローンの利用者を大きく伸ばしてきました。

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年収100万円台でも組める住宅ローン|フラット35の条件と審査の注意点

年収を抑えながらマイホームを手に入れる人のイメージ

この特集ページでは、年収100万円〜200万円程度の人のための住宅ローンについて解説しています。

 

年収100万円程度では住宅ローンを借りることもマイホームを持つこともできない、と思ってしまいそうですが、実は年収100万円台で住宅ローンを借りてマイホームを買った人は想像以上にたくさんいます。実際、フラット35最大手のSBIアルヒ(旧ARUHI)で住宅ローンを借りている人のなかにも、年収100万円台の人が一定数存在します。

 

年収100万円でも住宅ローンを借りられる可能性はありますが、住宅ローンを選び放題というわけではありません。また、選択肢が少ないことを見越して高い金利で貸そうとする金融機関もありますので、相談先・申込先はしっかり選ぶことが大切です。

 

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クラウドローンとは?評判・仕組み・審査を解説|ヤミ金との違いも【2026年版】

複数の金融機関とつながるローンマッチングのイメージ

クラウドローンとは

クラウドローンは、2020年にクラウドローン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:村田大輔)が提供を開始したローンのマッチングサービスです。簡単に言えば、「こういう理由でこれぐらいの金額を借りたい」という情報を登録すると、参加している金融機関から実際に借りられる条件で融資の提案を受け取れるという仕組みのサービスです。

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フラット50とは?50年住宅ローンの条件・金利・メリット・デメリット【2026年7月】

長期にわたり返済する50年住宅ローン(フラット50)のイメージ

一般的に住宅ローンは最大35年の返済期間が上限として定められています。

今でも大半の住宅ローンの返済期間の上限は35年であることは変わりませんが、一部の金融機関では返済期間を最長50年とすることができる「50年住宅ローン」を取り扱っています。

 

このフラット50とは、どういった商品なのでしょうか。

 

この特集ページではフラット50の利用条件やメリット・デメリット、取り扱っている金融機関などについて紹介します。あわせてフラット35との借入シミュレーションを比較し、フラット50の特徴を把握しましょう。

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全国保証とは?住宅ローン保証会社の役割と審査基準をやさしく解説

住宅ローンの保証会社の役割と審査をイメージした図

※本記事で紹介する保証料・コース区分・事務手数料・審査要件は、商品改定により変わることがあります。最新の内容は、取扱金融機関または全国保証株式会社の公式情報でご確認ください(2026年7月時点の情報です)。

住宅の購入や建築では、多くの人が銀行や信用金庫などの住宅ローンを利用します。その際、「審査をしているのは申し込んだ銀行だ」と思われがちですが、実際には保証会社が審査の大部分を担っているケースが少なくありません。この記事では、住宅ローン保証の大手である全国保証株式会社の役割と、主力商品の審査基準をやさしく解説します。

そもそも「保証会社」とは?(代位弁済の仕組み)

保証会社は、契約者が万一住宅ローンを返済できなくなったときに、本人に代わって銀行へ返済(代位弁済)する役割を担います。かつて必要だった「連帯保証人」の代わりになる存在です。ただし、代位弁済のあとは保証会社が契約者に残高を一括請求し、多くの場合は住宅を売却して返済に充てます。回収不能を避けるため、保証会社は融資の前に審査を行うのです。

なお、保証会社を使わないネット銀行の住宅ローンは、銀行自身が審査を行うため保証料もかかりません。一方、地方銀行や信用金庫などの住宅ローンでは、保証会社として全国保証に委託しているケースが多くあります。この場合、申込者の情報は全国保証に提供され、全国保証が審査を実施します。

全国保証は住宅ローン保証に特化した大手

全国保証は、住宅ローン保証を専門とする独立系の保証会社で、多くの金融機関と提携しています。スタンダード商品が「住まいる いちばんネクストV(ファイブ)」で、住宅の取得・借り換え・増改築・住み換えなど幅広い資金使途に対応し、諸費用を含めることもできます。ほかにも、フラット35と組み合わせる保証商品や、住宅完成までのつなぎ資金の保証、無担保のリフォーム・借換商品なども扱っています。

「住まいる いちばんネクストV」は5つのコースで保証料が決まる

「住まいる いちばんネクストV」では、年収倍率や担保掛目などの要件によって5段階の区分(A〜Eコース)が設けられ、属性や担保評価が優良なほど保証料が安くなります。また、担保価格の100%までに適用される通常保証料と、100%を超える部分に適用される超過保証料の区分があります。おおよその目安(保証額100万円・20年保証・一括払いの場合)は次のとおりです。

コース 主な対象 通常保証料の目安 超過保証料の目安
Aコース 医師・弁護士・会計士・税理士など国家資格保有者 約6,632円(最も安い) 約28,423円
Bコース 年収500万円以上(公務員は100万円以上) 約11,369円 約42,635円
Cコース 年収100万〜500万円未満 ほか 約14,211円 約71,059円(借換42,635円)
Dコース 同上 約19,896円 約99,482円
Eコース 同上 約28,423円 約127,906円

※金額は目安で、取扱金融機関により異なることがあります。上記の保証料に加えて、コースを問わず事務手数料(1件あたり5万円程度)が別途必要です。保証料は「一括前払い(外枠方式)」のほか、金融機関によっては「金利上乗せ(内枠方式)」で支払う方法もあります。

「住まいる いちばんネクストV」の審査要件

年間収入

年間収入は最低100万円以上が目安です。

勤務年数

医師・弁護士・会計士・税理士など=1年以上/会社員=1年以上/会社役員・自営業者=通年決算2期以上(2年以上)。「勤続3年以上でないと不利」と言われることもありますが、一般的な会社員なら1年以上が一つの目安です。

対象物件

資金使途は居住用物件・土地の購入、改修工事費、借り換え、諸費用などに限られます。物件の要件は、土地面積60平方メートル以上、建物床面積50平方メートル以上、集合住宅は専有面積50平方メートル以上・建築時期が昭和57年1月1日以降などです(借地の場合はA・Bコースの取扱不可などの条件があります)。

返済負担率

返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)はコースと年収で決まります。Aコースは40%以下、B〜Dコースは年収400万円未満で30%・400万円以上で35%、Eコースは年収400万円未満で35%・400万円以上で40%が目安です。

まとめ:全国保証の審査は「住宅ローン選び」にも影響する

地方銀行や信用金庫の住宅ローンでは、全国保証の審査に通るかどうかが実質的な関門になります。自分の年収・勤続年数・物件が要件を満たすかをあらかじめ確認しておくと、審査をスムーズに進めやすくなります。一方、保証会社を使わない(保証料がかからない)ネット銀行の住宅ローンも有力な選択肢です。保証料の有無や事務手数料まで含めた総コストで、複数の住宅ローンを見比べて選びましょう。最新の保証料・審査条件は、取扱金融機関や全国保証の公式情報で必ずご確認ください。

ネット銀行の住宅ローンとつなぎ融資|auじぶん・ソニー・住信SBIの対応を解説

注文住宅の建築と資金計画を検討する家族のイメージ

この記事では、auじぶん銀行をはじめとするネット銀行の住宅ローンで注文住宅を建てるときに避けて通れない「つなぎ融資」を、仕組みから銀行ごとの対応状況まで体系的に整理します。表面的な人気や金利の低さだけに惑わされず、建築途中の資金繰りまで見据えて判断するための視点を身につけましょう。

auじぶん銀行の住宅ローンは、累計融資実行額が5兆円を超え、多くの利用者から選ばれてきました。低水準の金利や手厚い団体信用生命保険、さらにau経済圏を活用した金利優遇サービスといった点が、高い満足度につながっています。

ただし、最大限に優遇された金利で利用するには条件が細かく、携帯電話や電気、インターネット、テレビといった指定サービスの利用が前提になります。金利優遇の幅や適用条件は見直されることがあるため、最新の内容は必ず公式サイトでご確認ください。

また、事務手数料は借入金額の2.20%(税込)で、審査の結果によっては保証付き金利プランが提示されることもあります。人気の住宅ローンだからといって審査が甘いわけではなく、年収や勤続年数、他の借入状況、自己資金比率、物件評価などを総合的に判断され、希望額どおりに借りられないこともあります。団信にも免責条件や年齢制限があります。

要するに、誰にとっても「理想の住宅ローン」になるわけではないということです。優遇条件を満たせるか、返済期間の設定が総支払額にどう影響するか、団信オプションの費用対効果、そして自分が審査を通過できるかを冷静に見極めることが欠かせません。数字の良さだけに惹かれず、必ず条件欄の細部や注意書きを確認し、最終的には実際の適用金利と総返済額で判断することが重要です。

auじぶん銀行の住宅ローンはつなぎ融資利用時も借り入れ可能

auじぶん銀行は自社ではつなぎ融資を取り扱っていませんが、提携先である東光商事株式会社のつなぎ融資を紹介しています。つなぎ融資の金額をauじぶん銀行の住宅ローンの借入金額に含めて申し込めるため、他社のつなぎ融資で建築途中の資金を手当てし、家が完成してからauじぶん銀行の住宅ローンで一括返済する、という形で問題なく利用できます。

注文住宅を建てる際の資金計画は、建売住宅やマンションの購入に比べて格段に複雑です。土地の購入から建築の着工、中間金の支払い、そして引き渡しに至るまで、いくつもの段階で支払いが発生するため、事前に全体の資金の流れを明確にしておく必要があります。

一般的な住宅ローンは、完成した建物を担保として引き渡し時に融資が実行される仕組みです。そのため、家が完成する前に必要となる土地代や建築費の一部は、別の方法で資金を準備しなければなりません。

こうした建築途中の支払いに対応するために利用されるのが「つなぎ融資」です。つなぎ融資は、住宅ローンが実行されるまでの間に必要な資金を一時的に借り入れ、建物完成後に本融資(住宅ローン)で一括返済する仕組みです。土地の決済金や着工金、中間金の支払いなど、自己資金だけでは対応が難しい局面で活用されます。

また、工事の進行に合わせて住宅ローンを段階的に実行する「分割融資」という方法もあります。こちらはつなぎ融資を利用せずに済むケースもありますが、金融機関によって対応可否が異なります。

特にネット銀行では、つなぎ融資や分割融資に自社では対応していないことが多く、注文住宅を検討している人にとっては重要な確認ポイントとなります。金利の低さだけで住宅ローンを選んでしまうと、いざ支払い段階になって資金繰りに困ることもあるため注意が必要です。

さらに、つなぎ融資の金利は通常の住宅ローンよりも高めに設定される傾向があり、工期が延びるほど利息負担も増加します。融資回数や利用期間に制限が設けられているケースも多いため、建築スケジュールと資金計画を密接に連動させておくことが欠かせません。2026年は金利のある世界に戻りつつあり、変動型やつなぎ融資が連動する短期プライムレートにも上昇圧力がかかっている点にも留意しましょう(後述)。

注文住宅では、「いつ、どの段階で、いくら支払うのか」を事前に整理し、つなぎ融資や分割融資を含めた全体の資金計画を立てることが、無理のない家づくりにつながります。住宅ローン選びの段階から、金融機関に「つなぎ融資の対応状況」「融資条件」「利息発生のタイミング」などを具体的に確認しておくことが大切です。

それではつなぎ融資の仕組みと具体的な銀行の選び方について解説していきます。

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auじぶん銀行の住宅ローンをデメリットまで徹底解説|団信・審査・注意点

スマホで住宅ローンを管理するネット銀行利用者のイメージ
この記事を書いた専門家(フィナンシャルプランナー)
遠藤功二(フィナンシャルプランナー)


遠藤功二(えんどう こうじ)

1級FP(1級ファイナンシャルプランニング技能士)

CERTIFIED FINANCIAL PLANNER、経営管理専攻修了(MBA)

三菱UFJモルガンスタンレー証券、オーストラリア・ニュージーランド銀行にて延べ1,000人以上の顧客の資産運用アドバイスを担当。 現在は独立系FPとして、投資に限らずライフプランニング、保険、住宅などの幅広い分野で相談、講演、執筆業務に携わる。

インターネットとスマートフォンが普及し、パソコンやスマートフォンで銀行取引を行うのが当たり前の時代になりました。すでに住宅ローンはスマホで申し込むのが当たり前の時代と言えます。
さらに時代は進み、AIを利用した住宅ローン審査も定着しています。そうした時代の流れもあって、今、ネット銀行で住宅ローンを借りる人が大きく増えました。

例えば、auじぶん銀行はメガバンクに匹敵する金額の住宅ローンの新規貸し出しを行っています。

一般的に、店舗を持たないネット銀行は銀行サービスを提供するための店舗費や人件費といった経費がかかりにくいので、その分、預金やローンの金利を良い条件で提示できるとされています。実際、住宅ローンも、ネット銀行は手数料や金利などの諸条件が対面型の銀行よりも有利な傾向があります。

たしかに、ネット銀行の住宅ローンは、金利やサービスなどの融資条件が有利ですが、ネット銀行の住宅ローンはけっして万能というわけではありません。どんな住宅ローンにもメリットやデメリットが存在するように、ネット銀行の住宅ローンにもデメリットがあります。

もちろん、ネット銀行の住宅ローンの中でも人気が高いauじぶん銀行の住宅ローンは、様々な住宅ローンの人気ランキングでも上位で、デメリットよりもメリットが上回っていると言えます。実際、住宅ローンの残高も順調に増えていて、利用している方が非常に多い住宅ローンです。

それでもデメリットや注意点は必ず存在しています。

この記事では、ネット銀行の中でも比較的人気の高いauじぶん銀行について、デメリットや落とし穴になりそうなポイントを中心に解説したいと思います。こちらのサイトでもより詳しくデメリットを解説しているので合わせて参考にしてください。

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auじぶん銀行の住宅ローンでオーバーローンは可能?諸費用込みの借入を解説

諸費用込みで住宅を購入し新生活を始める家族のイメージ

低い金利と、将来の病気やケガに備えられる疾病保障サービス、そして住宅ローンを借りた後の口座の利便性の高さから、幅広い利用者に人気を集めているのがauじぶん銀行の住宅ローンです。

この記事では、auじぶん銀行の住宅ローンでいわゆる”オーバーローン”の状態で住宅ローンを借りることができるのかを解説しています

(なお、この記事の中では、オーバーローンという言葉の定義を「マイホームの売買価格・建築価格以上の住宅ローンを借りること」として解説しています。)

※auじぶん銀行の住宅ローンの特徴や最新キャンペーンの実施状況はこちらのページを参考にしてください。

結論として、auじぶん銀行の住宅ローンは実質的にオーバーローンに対応しています。無条件に物件価格を超えた金額を借りられるわけではありませんが、住宅ローンの事務手数料や不動産会社への仲介手数料など、数十万円から数百万円の諸費用を住宅ローンの借入額に含めることが可能なため、最終的に住宅価格以上の金額を借りることができる仕組みになっています。

例えば、auじぶん銀行の住宅ローンでは、家具や家電の購入資金を住宅ローンに含めることは公式には認められていません。個別の交渉次第では認められる可能性もゼロではありませんが、公表されていない以上、家具・家電購入費用を住宅ローンで借りるのは難しいでしょう。一方、「引っ越し費用」や「不動産仲介手数料」、「住宅ローンの融資事務手数料」といった諸費用については、住宅ローンの借入額に含めることができます。

auじぶん銀行の住宅ローンに戸惑いの声!?
auじぶん銀行の住宅ローンへの反応

上の画像は、2025年4月にSNS「X」で話題となったauじぶん銀行の住宅ローン利用者の声を示したものです。auじぶん銀行は以前まで「業界最低水準」の金利で多くの利用者を集めていましたが、最近では周囲の銀行よりも急速に金利を引き上げたため、戸惑いや困惑の声が目立っている様子がわかります。金利引き上げから数か月経過して困惑の声そのものは減ってきていますが、時間の経過と共に利用者が”あきらめた”、”慣れてしまった”と言えそうです。

一方、現在特に注目されているのがSBI新生銀行の住宅ローンです。同銀行は金利の上昇幅を比較的小さく抑えているため、他行と比べて相対的に魅力が増し、関心を集めています。住宅ローンを検討する際は、各銀行の最新動向を常に把握することが大切です。注目度の高い銀行の金利状況や特徴的な商品性は、必ずチェックするようにしましょう。

SBI新生銀行の住宅ローンの金利

SBI新生銀行の住宅ローンの最新情報はこちらから

オーバーローンは当たり前の時代に?

“住宅ローンをオーバーローンで借りる”

この言葉をそのまま受け取ると”悪いことをしている”ような印象を受けますが、今の日本の住宅ローン業界においては、不動産会社や銀行に支払う手数料や引っ越し資金なども住宅ローンに組み込めるのが一般的になってきています。

つまり、”銀行が定める条件や資金使途であれば、オーバーローンで住宅ローンを借りるのは普通のこと”です。

様々な銀行が、正式なサービスとして諸費用の借り入れを可能としているぐらいなので、多くの人が住宅価格以上の金額を、無意識のうちにオーバーローンの状態で利用しています。

(オーバーローンとは、「住宅の価格(価値)<住宅ローンの借り入れ金額」になることなので、住宅購入や建築費用だけでなく、リフォームや家具・家電の購入費用、登記費用、仲介手数料、消費税等、住宅購入に関連する諸経費を住宅ローンに含んだ時点でオーバーローンです。)

オーバーローンにはメリットもあればデメリットもある

オーバーローンを活用する最大の魅力は、自己資金をほとんど使わずにマイホームを取得できることにあります。住宅購入時の諸費用や引っ越し費用までまとめて借りられるため、手元資金を別の目的に温存できるのが大きな利点です。

また、住宅ローンは他のローンより金利が低水準であることが多いため、マイカーローンやリフォームローンなど高金利の借り入れをまとめて一本化することで、毎月の返済負担を抑えられるケースもあります。最近は物価高騰や住宅価格の上昇で自己資金を貯めづらい人が増えており、オーバーローンを利用する層も確実に拡大しています。

一方で、オーバーローンは「借りすぎ」のリスクをはらむのも事実です。住宅価格を超える金額を借り入れる以上、当然返済総額は膨らみ、返済期間が長期化する可能性が高くなります。2026年は日本銀行の利上げを背景に住宅ローン金利にも上昇圧力がかかっており、変動金利で借りる場合は将来的な金利上昇局面で負担がさらに増す懸念も無視できません(金利動向は時点で変わるため最新は各金融機関・日本銀行の公表情報でご確認ください)。

加えて、融資額が物件の担保評価を超えていると、万一売却する際に売却代金だけでローンを完済できない状態に陥るリスクがあります。こうした背景も踏まえ、資金計画を立てる際は「借りられる額」ではなく「返せる額」に着目することが、オーバーローン活用を成功させるカギと言えるでしょう。

オーバーローンの定義に注意

ここでいう「オーバーローン」は「返済能力以上にローンを借りること」ではありません。あくまでも「マイホームの販売価格以上の住宅ローンを借りる」という意味です。

当サイトでは、仮に住宅販売価格以内だとしても、返済能力をオーバーするような住宅ローンの借り入れはおすすめしていません。また、「住宅販売価格を実際の価格より水増しして銀行に申告して住宅ローンを組む」違法なオーバーローンもおすすめしません。

住宅ローンの金利が高い時代は、「住宅ローンを借りるならできるだけ自己資金を用意すべき」という考え方が常識でした。住宅ローンの金利が高いと利息負担が大きくなるので、少しでも住宅ローンの残高が少ない状態で借りないと、利息も増え、トータルの返済額が大きく増えてしまうことがその理由です。

近年は住宅ローンの金利が上がりつつありますが、多くの人が利用している変動金利タイプの住宅ローンの金利は依然として低水準のため、住宅ローンの利息負担は比較的小さく、住宅ローン控除のような仕組みも充実しているので、自己資金をあまり用意しないで家を買う人も増えています。それどころか、手数料などの諸費用を住宅ローンに含んで、いわゆる”オーバーローン”で住宅ローンを借りる人もいます。

ただし、金利が低いといっても借りる金額が大きくなれば利息額が増えることに違いはないので、少しでも金利が低い住宅ローンを選ぶことは大切ですし、変動金利で借りる場合は将来の金利上昇も視野に入れておく必要がありますし、借入金額をできるだけ少なくするように努力することも大切なことです。

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