ソニー銀行の住宅ローンの落とし穴・デメリットとメリット【2026年8月】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ソニー銀行の住宅ローンを比較検討するイメージ

ソニー銀行は、2001年にソニーと三井住友銀行(旧さくら銀行)などが出資して誕生した、長い歴史があるインターネット銀行です。

インターネットとして日本で初めて住宅ローンの取り扱いを開始した銀行です。今は住宅ローンをインターネットで申し込むのが当たり前の時代になっていますが、最初にその道を切り開いたのはソニー銀行と言っても過言ではありません。

また、ソニー銀行の住宅ローンは、オリコン顧客満足度調査の住宅ローンランキングで「ネット銀行」部門の第1位を2023年から3年連続(2025年)で獲得しています(総合ランキングでも上位の常連です)。歴史も長く・利用者も多いだけでなく、実際に利用しているユーザーからも高く評価されているのが、ソニー銀行の住宅ローンの大きな特徴です。

このページではソニー銀行の住宅ローンの落とし穴やデメリットを中心に解説しています。

落とし穴と言いうと、まるでソニー銀行の住宅ローンの悪い点を紹介している記事のように感じるかもしれませんが、ソニー銀行の住宅ローンに魅力がないことを伝えたいわけではなくて、どんなに優れた住宅ローンでも商品内容をちゃんと理解しておかなければ思わぬ落とし穴に落ちてしまうことがある、という点を伝えたいと思っています。

※この記事ではソニー銀行の住宅ローン最新キャンペーンの情報などにはあまり触れていませんので、事前にこちらから確認しておくようにしてください。

目次

【2026年8月】ソニー銀行の住宅ローンの適用金利

ソニー銀行は毎月20日前後に翌月の住宅ローン金利を発表しています。2026年8月に適用されている主な金利は次のとおりです(新規購入・借り換えとも同じ水準。団信の上乗せ前)。

金利タイプ変動セレクト住宅ローン固定セレクト住宅ローン住宅ローン
変動金利1.347%1.707%
固定10年3.813%3.413%3.713%
固定15年4.312%3.912%4.212%
固定20年4.592%4.192%4.492%
固定20年超〜35年4.896%4.796%
ソニー銀行の3商品の2026年8月適用金利を比較した棒グラフ
商品によって有利な金利タイプが異なる(2026年8月適用分・団信の上乗せ前)

この表からわかるのは、3つの商品は「どの金利タイプで借りるか」で使い分ける設計になっているということです。変動金利で借りるなら引下げ幅が最も大きい「変動セレクト住宅ローン」、10〜20年の固定で借りるなら「固定セレクト住宅ローン」が有利で、事務手数料が定額の「住宅ローン」は金利面ではやや不利になります。なお変動セレクト住宅ローンは新規借入時は変動金利のみ、固定セレクト住宅ローンは新規借入時は固定金利(10年・15年・20年)のみの選択です。

もうひとつ大切なのは、実際に適用されるのは申込時ではなく「借入日」の金利だという点です。さらに新規購入では物件価格を超える借入や完済時年齢によって年0.1〜0.2%、借り換えでは借入期間が35年を超える場合に年0.2%が上乗せされます。表示金利をそのまま自分の適用金利と考えないようにしましょう。

ソニー銀行の住宅ローン金利推移と比較

参考として、ソニー銀行の変動金利の推移と、他のネット銀行との比較を時系列で載せておきます。本表は2025年2月までの推移で、現在の水準は上の表のとおりです。日本銀行が2026年6月に政策金利を1.0%程度へ引き上げて以降、各行が短期プライムレート連動の変動金利の基準金利を引き上げる局面が続いています。表に並ぶ0.4%台・0.6%台といった数字は「当時の金利」であり、いま借りられる金利ではありません。過去の水準と現在の水準を混同しないよう注意して読んでください。

なお、ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)の金利は2023年3月まではネット専用住宅ローン、2023年4月以降はWEB申込コースの金利、2023年11月以降は物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合となります。

※ドコモの銀行の住宅ローンで、借入期間を35年超~40年以内でお借入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.07%、40年超でお借入れいただく場合は住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。

また、ソニー銀行の2023年10月までの金利推移の下限は新規購入で自己資金10%以上のとき、上限は借り換え/新規購入で自己資金10%未満のときですの金利です。なお、2023年11月以降は物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は金利が0.05%(年利)上乗せになります

  ソニー銀行  
(変動セレクト)※
ドコモの銀行
 (通期引下げプラン)
2025年2月 年0.647% 年0.448%~年0.748%
2025年1月 年0.647% 年0.448%~年0.748%
2024年12月 年0.647% 年0.448%~年0.748%
2024年11月 年0.647% 年0.448%~年0.748%
2024年10月 年0.597% 年0.448%~年0.748%
2024年9月 年0.597% 年0.298%~年0.598%
2024年8月 年0.597% 年0.298%~年0.598%
2024年7月 年0.397% 年0.298%~年0.598%
2024年6月 年0.397% 年0.298%~年0.598%
2024年5月 年0.397% 年0.298%~年0.598%
2024年4月 年0.397% 年0.298%~年0.598%
2024年3月 年0.397% 年0.298%~年0.598%
2024年2月 年0.297%~0.397% 年0.298%~年0.598%
2024年1月 年0.297%~0.397% 年0.298%~年0.598%
2023年12月 年0.297%~0.397% 年0.298%~年0.598%
2023年11月 年0.297%~0.397% 年0.298%~年0.598%
2023年10月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%
2023年9月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%
2023年8月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%
2023年7月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%
2023年6月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%
2023年5月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%
2023年4月 年0.397%~0.447% 年0.320%~1.070%(同月以降はWEB申込コース)
2023年3月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%(同月まではネット専用住宅ローン)
2023年2月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2023年1月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2022年12月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2022年11月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2022年10月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2022年9月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2022年8月 年0.397%~0.447% 年0.428%~0.540%
2022年7月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2022年6月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2022年5月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2022年4月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2022年3月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2022年2月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2022年1月 年0.457%~0.507% 年0.410%※~0.540%(※1月4日より)
2021年12月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2021年11月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2021年10月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2021年9月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2021年8月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2021年7月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2021年6月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2021年5月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2021年4月 年0.457%~0.507% 年0.428%~0.540%
2021年3月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2021年2月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2021年1月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.540%
2020年12月 年0.457%~0.507% 年0.440%~0.540%
2020年11月 年0.457%~0.507% 年0.440%~0.540%
2020年10月 年0.457%~0.507% 年0.440%~0.540%
2020年9月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.510%
2020年8月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.510%
2020年7月 年0.457%~0.507% 年0.410%~0.510%
2020年6月 年0.457%~0.507% 年0.457%~0.557%
2020年5月 年0.457%~0.507% 年0.457%~0.557%
2020年4月 年0.457%~0.507% 年0.457%~0.557%
2020年3月 年0.457%~0.507% 年0.415%~0.515%
2020年2月 年0.457%~0.507% 年0.415%~0.515%
2020年1月 年0.457%~0.507% 年0.415%~0.515%
2019年12月 年0.457%~0.507% 年0.447%~0.547%
2019年11月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年10月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年9月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年8月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年7月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年6月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年5月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年4月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年3月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年2月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2019年1月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2018年12月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2018年11月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2018年10月 年0.457%~0.507% 年0.447%
2018年9月 年0.457%~0.507% 年0.457%
2018年8月 年0.457%~0.507% 年0.457%
2018年7月 年0.457%~0.507% 年0.457%

ソニー銀行の住宅ローンの確認はこちら

ソニー銀行の住宅ローンのメリット

事務手数料が安い

ソニー銀行の「住宅ローン」は融資事務手数料が44,000円(税込)です。その代わり、表面上の金利は他のネット銀行と比較すると割高に見えますが、融資事務手数料を考慮すると全く見劣りするものではなく、むしろ、返済期間が短い住宅ローンの借り換え、今後の住み換えに伴う住宅ローンの一括繰上返済など、様々な場面で非常に使い勝手のよい住宅ローンです。

ソニー銀行の住宅ローンは最大3億円までの融資に対応しているので、融資額が大きくなるほど、事務手数料の割安感が増すことになりますね。

※変動セレクト住宅ローン・固定セレクト住宅ローンの融資事務手数料は融資額×2.20%(税込)

仮審査の結果回答が最短60分

ソニー銀行では住宅ローン審査にAIを導入していて、仮審査は最短60分で回答が届きます。ネットで簡単に審査申込ができてすぐに回答がもらるので、気軽に申し込むことができるのもメリットの1つと言えるでしょう。

ソニー銀行の住宅ローンのAI審査

幅広い疾病保障を安価で提供!

ソニー銀行ではがん団信100、3大疾病、生活習慣団信、ワイド団信など多くの団信を取り扱っています。

特に注目したいのは、がんと診断されると住宅ローン全額が保険金で弁済される「がん団信100」です。一般的に、「がんと診断された時に住宅ローンの残高が0円になる保障は金利上乗せが年0.20%」ですが、ソニー銀行ではわずか年0.10%を上乗せするだけでセットすることができます。

がん団信100を活用しないと損?

がん団信100は、住宅ローンの返済中にがんと診断された時に住宅ローン残高が0円になり、診断給付金100万円を受け取れるだけでなく、がん治療で必要となった先進医療の費用を通算2,000万円まで保障してもらえます。先進医療は高額なものだと100万円単位になるため、万が一の際に備えた手厚い保障といえます。

このがん団信100をセットする際の金利・保険料負担は以下です。

※月々の負担額は35年トータル金額から420ヶ月(35年)で割り戻した金額なので月々の実際の返済額とは異なりますので注意してください。

借入額月々の負担額35年トータルでの負担額
3,000万円1,265円531,075円
4,000万円1,686円708,155円
5,000万円2,107円885,234円
6,000万円2,529円1,062,323円
7,000万円2,950円1,239,406円

電子契約に対応、収入印紙が節約できる

ソニー銀行の住宅ローンは電子契約に対応することで、記名、捺印、郵送などの手間が無く、住宅ローンの契約締結が可能です。電子契約の導入で収入印紙が節約できるのも大きなメリットと言えます。

住宅ローン借入額 印紙税額
 100万円超500万円以下 2,000円
 500万円超1,000万円以下 10,000円
 1,000万円超5,000万円以下 20,000円
 5,000万円超1億円以下 60,000円
 1億円超3億円以下 100,000円

ATMや他行振込みの優遇が受けられる「Club S」でステージアップ

ソニー銀行で提供しているのが優遇プログラム「Club S」。住宅ローンを契約することで1ランクアップされるので、最低でもシルバーのステイタスが得られます。シルバーだと、振込みは月間3回(Sony Bank Walletを持っている場合は4回)、ATMは月間7回の利用が無料になります。メガバンクを中心にコンビニATMの利用条件の改悪などが続いているためソニー銀行のClub Sにおけるシルバーステイタスが重宝しそうです。

Club S自体がそれほど知名度はありませんが、普段使いの銀行口座としても活用できる点は大きなメリットです。

最大3億円までの融資に対応

ソニー銀行では2025年5月の見直しで融資上限が引き上げられ、最大3億円までの住宅ローン融資に対応しています(融資金額は500万円以上3億円以下、融資期間は1年以上50年以下。住宅ローン商品詳細説明書・最終更新2026年5月11日)。一般的な住宅ローンでは1億円までの融資にしか対応していないことも多く、高額物件への融資には利用できませんでしたが、ソニー銀行は高額帯にも対応しており、団信の保障も借入金額に応じて適用されます。

ソニー銀行は電子契約に対応しているため住宅ローンの契約書に収入印紙を貼る必要がありません。1億円を超える住宅ローンを組む場合には通常であれば10万円の収入印紙が必要になりますが、これが丸ごと節約できることとなります。

ソニー銀行の住宅ローンのデメリット

年収400万円以上必要

一般的に住宅ローンを利用するには年収が300万円程度必要とされています。しかしソニー銀行では年収が400万円以上必要としており、かなり厳しい基準となっている点を最初の落とし穴として挙げたいと思います。年収390万円の方がソニー銀行の住宅ローンの審査に申し込みをしても、自動的に審査落ちとなります。(住宅ローン審査をしてもらえない)

また、ソニー銀行ではペアローンも扱っていますが、ペアローンを利用する両名ともに年収が400万円以上必要です。世帯で800万円以上の年収が必要ということになります。

【参考】国内主要な住宅ローンの年収基準

金融機関名年収
SBIアルヒ(旧ARUHI)100万円以上
auじぶん銀行200万円以上
イオン銀行100万円以上
SBI新生銀行300万円以上
ソニー銀行400万円以上
PayPay銀行200万円以上(ただし個人事業主、会社経営者は不可)

派遣社員・契約社員は「可否が公表されていない」

ソニー銀行が公表している住宅ローン商品詳細説明書(最終更新:2026年5月11日)の「利用できるかた」に並ぶのは、年齢(申込時20歳以上・借入時65歳未満・完済時85歳未満)/前年度の年収400万円以上/団信に加入できること/日本国籍または永住権/第一順位の抵当権設定ができることの5つで、雇用形態(正社員・契約社員・派遣社員など)についての定めは書かれていません。「ソニー銀行は派遣社員・契約社員は申し込めない」と断定している解説も見かけますが、公式の申込条件からその可否を読み取ることはできない、というのが正確なところです。

とはいえ、住宅ローンの審査では収入の安定性が重視されます。有期雇用の場合は、年収400万円という基準に加えて勤続年数や契約更新の見込みが問われると考えておくのが現実的でしょう。該当する場合は、仮審査に申し込む前にソニー銀行のローン専用ダイヤル(0120-365-866/9:00〜17:00・土日祝も営業)で取扱いの可否を確認しておくと、審査の手間と時間を無駄にせずにすみます。

雇用形態がどうしてもネックになる場合は、雇用形態を問わず総返済負担率で判断され、団信の加入も任意である全期間固定金利の【フラット35】(SBIアルヒなど)が現実的な選択肢になります。いずれにせよ、年収基準とあわせてソニー銀行は申込のハードルが高めの住宅ローンだと理解しておきましょう。

つなぎ融資には対応していない

ソニー銀行に限らず、ネット専業銀行の住宅ローンは原則的につなぎ融資に対応していないため、注文住宅を購入する際には、落とし穴となります。

ただし、他社が取り扱うつなぎローン(つなぎ融資)と組み合わせることで、ソニー銀行の住宅ローンを活用しつつ、注文住宅を購入することが可能です。土地代金のみの融資や建物建築の中間金の支払いには、別途つなぎ融資が必要になる点に注意しましょう。

フラット35を扱っていない

ソニー銀行は2026年8月時点でもフラット35を取り扱っていません。住宅ローン商品詳細説明書に載っている商品は「住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の3つだけで、いずれも自社開発(プロパー)の商品です。ネット専業銀行でもフラット35を扱うところが増えていますが、ソニー銀行はこの動きには追随していません。

フラット35に申し込みたい場合は、同じくネット銀行のドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)が【フラット35(買取型)】を取り扱っています(融資事務手数料は借入金額×2.20%〈税込・最低11万円〉)。なお、ドコモの銀行がかつて扱っていた「フラット35(保証型)」は、2026年7月時点で新規申込の受付を停止しています。最新の取扱状況は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

ソニー銀行の住宅ローンの落とし穴

3種類の住宅ローンを扱っている

ソニー銀行ではプロパー住宅ローンを3種類扱っています。それぞれに特徴がありますので、御自身にあったタイプを選びましょう。

まずは3種類あるということをしっかり把握するところがファーストステップです。ご自身にあった金利タイプをしっかり判断しましょう。

変動セレクトに向いている方

変動セレクトはその名のとおり、変動金利で住宅ローンを組みたい方向けの住宅ローンです。ただし、融資事務手数料が2.20%(税込み)必要な点が要注意です。

固定セレクト住宅ローンが向いている方

予め固定された期間の住宅ローン金利の引き下げ幅を大きくしたい方に向けたプランです。ただし、融資事務手数料が2.20%(税込み)必要な点が要注意です。

住宅ローンが向いている方

融資事務手数料が44,000円(税込み)に設定されており、新規借入や借り換え時に事務手数料を抑えたい方に向けたプランです。

融資実行まで時間が必要

ソニー銀行ではAI審査を実施しており、最短60分で事前審査が判明するとしています。しかし、融資実行までには1ヶ月から1ヵ月半程度必要としており、住宅ローン審査の全体のスピード感という意味では特段早いわけではありません。

がん保障だけで満足?

ソニー銀行の住宅ローンではがんと診断された際に住宅ローン残高が半分に減免される「がん団信50」を無料で付帯させています。

日本人の2人に1人ががんになるとされている時代にこうした保障はうれしい限りですが、ネット銀行の中にはがん保障だけでない疾病保障を付帯させる銀行がいくつかあります。たとえば、auじぶん銀行であれば、がん保障以外に精神疾患以外の全ての病気とケガを保障する全疾病保障も付帯させています。

ソニー銀行のがん団信50付きの住宅ローン

窓口も存在している

ソニー銀行では銀座と大阪のソニーストアに個別相談可能なリモート窓口を設けており住宅ローンの相談にオンラインで個別に応じてくれます。夜間や休日も対応しているため対面でのサポートが無いのは心配という方には安心の拠点となります。

ソニー銀行の住宅ローンに興味はあるけど、まずは相談してみたいという方には落とし穴です。しっかり活用をしましょう。

それ以外にもSBIアルヒ(旧ARUHI)の直営店舗やゆうちょ銀行の大規模店舗では対面での取り扱いをしています。

「5年ルール」「125%ルール」がない

変動金利型の住宅ローンには、金利が上がっても5年間は毎月の返済額を据え置く「5年ルール」と、見直し後の返済額を直前の1.25倍までに抑える「125%ルール」を設けている銀行があります。ところがソニー銀行にはこのどちらもありません。住宅ローン商品詳細説明書に「いわゆる『5年ルール』や『125%ルール』はありません。金利の変動に応じて約定返済額も見直します」と明記されています。

ソニー銀行の変動金利は年2回、5月1日・11月1日を基準日として見直され、それぞれ6月・12月の約定返済日の翌日から適用されます(増額返済月の組み合わせによっては適用時期が変わります)。しかも約定返済額に上限はありません。つまり金利が上がれば、その分だけ毎月の返済額もそのまま増えます。

これは一概にデメリットとは言い切れません。5年ルール・125%ルールがある銀行では、返済額が据え置かれている間に利息の支払いが先送りされ、未払利息が生じたり最終回の返済額が膨らんだりすることがあります。金利の上昇がその都度反映されるソニー銀行の仕組みは、負担の先送りが起きないという点ではむしろ健全です。ただし金利が上がりやすい局面では、毎月の返済額が増える前提で家計に余裕を残しておくことが欠かせません。銀行によっては変動金利の基準金利を引き上げる動きも出ており、改定の時期も幅も銀行ごとに異なります。返済額が固定されない住宅ローンを選ぶなら、この違いは必ず理解しておきましょう。

まとめ|ソニー銀行の住宅ローンが向いている人・注意したい人

ソニー銀行の住宅ローンは、変動セレクト住宅ローンの低金利と、幅広い疾病保障(がん団信50は上乗せ0円、がん団信100も年0.10%の上乗せ)が魅力で、オリコン顧客満足度調査でも「ネット銀行」部門で2023年から3年連続(2025年)1位を獲得しています。一方で、前年度の年収が400万円以上必要・派遣社員や契約社員は対象外と、申込のハードルが高めな点が最大の落とし穴です。事務手数料を抑えたいなら定額44,000円(税込)の「住宅ローン」、金利を優先するなら融資額×2.20%(税込)の「変動セレクト/固定セレクト」と、3種類の商品を目的に応じて選び分けることが後悔しないポイントです。

年収400万円に届かない場合や、諸費用の分かりやすさ・団信の手厚さを重視する場合は、他のネット系銀行も比較検討するとよいでしょう。たとえばSBI新生銀行は、事務取扱手数料が借入金額×2.20%(税込)の定率型でわかりやすく、一般団信は上乗せ0円、全疾病保障付団信(上乗せ0円)も選べます。年収の目安も300万円以上と、ソニー銀行より申し込みやすい点が特長です。金利・手数料・保障のバランスを、複数行で見比べたうえで判断してください。

ソニー銀行の住宅ローンに関するよくある質問(FAQ)

Q. ソニー銀行は年収400万円未満だと本当に申し込めない?

はい。ソニー銀行は商品詳細説明書で「前年度の年収(自営業のかたは申告所得)が400万円以上」を申込条件としており、これに満たない場合は原則として申し込みができません。ペアローンでも申込者双方が400万円以上必要です。年収が届かない場合は、申込基準がより緩やかな他行やフラット35を検討しましょう(2026年8月時点・最新の条件はソニー銀行公式でご確認ください)。

Q. 「変動セレクト」「固定セレクト」「住宅ローン」の3つはどう選ぶ?

金利の低さを優先するなら融資額×2.20%(税込)の事務手数料がかかる「変動セレクト」または「固定セレクト」、初期費用を抑えたいなら事務手数料が定額44,000円(税込)の「住宅ローン」が向いています。借入額が大きく借入期間が長いほど金利差の効果が大きくなるため、総返済額(金利+事務手数料)で比較するのが失敗しないコツです。

Q. ソニー銀行はフラット35を扱っている?

いいえ。ソニー銀行は自社開発のプロパー住宅ローンのみの取り扱いで、2026年8月時点でフラット35は取り扱っていません。全期間固定金利のフラット35を希望する場合は、SBIアルヒやドコモの銀行(買取型)など、フラット35を扱う金融機関を検討してください。

Q. がん保障は無料で付けられる?

がんと診断された時に住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」は、上乗せ金利0円(無料)で付帯できます。残高が全額弁済され100万円の診断給付金や先進医療保障が付く「がん団信100」は、年0.10%の上乗せで付けられます(2026年7月時点で確認。上乗せ幅は改定されることがあるため、最新はソニー銀行公式でご確認ください)。がん団信100では、がんと診断確定された場合に住宅ローン残高が0円になるほか、診断給付金100万円、がん先進医療給付が通算2,000万円まで(一時金30万円)、上皮内がん・皮膚がん診断給付50万円が付きます(免責期間あり/ローン実行日から90日以内の診断確定は保障対象外)。保障を手厚くしたい場合の上乗せ幅が小さいことは、ソニー銀行の強みのひとつです。

Q. 変動金利が上がったら、毎月の返済額もすぐ増える?

増えます。ソニー銀行には「5年ルール」「125%ルール」がなく、約定返済額の上限もありません。変動金利は年2回(5月1日・11月1日を基準日)に見直され、それぞれ6月・12月の約定返済日の翌日から新しい金利と返済額が適用されます。返済額が据え置かれない代わりに、未払利息のような負担の先送りが起きないのが特徴です。金利上昇局面では、返済額が増えることを前提に資金計画を立てるようにしてください(住宅ローン商品詳細説明書・最終更新2026年5月11日)。

ソニー銀行の住宅ローンの確認はこちら

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。