その名の通り、楽天グループが展開する金融サービスの中心に位置する楽天銀行はイーバンク銀行を前身とするネット銀行です。
日本政府が100%出資している住宅金融支援機構と協力し「フラット35」を提供しています。フラット35はメガバンク・地銀など300あまりの金融機関から申し込むことができますが、楽天銀行は2016年度にみずほ銀行を抜き、銀行業界におけるフラット35取り扱い件数1位とされています。
ただし、2023年ごろから住宅ローンには力を入れない経営方針が報道されるなど、住宅ローン業界での存在感はかなり薄まっています。
目次
楽天銀行の住宅ローン(フラット35のメリット)
業界最低水準の金利を実現!
楽天銀行のフラット35の金利はフラット35を取り扱う国内330あまりの金融機関の中で常に業界最低水準を実現しています。楽天銀行を選んでいれば失敗は無いということになります。
一方で、楽天銀行と同等水準の金利を提供している金融機関も多く、楽天銀行を選ばなければならない理由も少ないのが実情です。
フラット35の国内で最も高い金利で提供している金融機関の1つはメガバンクの三井住友銀行ですが、同行と楽天銀行ではフラット35の金利に2020年8月現在で年0.6%以上の金利差があります。
融資事務手数料が格安!
楽天銀行のフラット35の融資事務手数料は新規借り入れ時で1.10%(税込)、借り換えの場合には0.990%(税込)となります。フラット35を扱う金融機関の標準的な融資事務手数料は2.20%(税込)ですので、楽天銀行は半分程度のコストで済むこととなり大きなメリットといえるでしょう。
借入額 | 標準的な事務手数料 2.20%(税込)の場合 | 楽天銀行の事務手数料(借り換え時) 1.10% (税込)の場合 |
2,000万円 | 440,000円 | 220,000円 |
3,000万円 | 660,000円 | 330,000円 |
4,000万円 | 880,000円 | 440,000円 |
5,000万円 | 1,110,000円 | 550,000円 |
フラット35を新規借り入れした場合の具体的な金額でみてみるとそのメリットがわかります。
事務手数料は現金で支払うことになりますし、手元の現金が減ることを考えると少しでも少ないほうが良いに決まっています。
事務手数料でこれだけの差があるわけですから楽天銀行でフラット35を借りる人が多いのも納得です。
来店不要!Skypeでの相談でも可能!
楽天銀行では来店不要なサービスを実現しており、お忙しいご家庭に最適です。お忙しいお仕事の中、金融機関と日程調整をし支店に赴く手間がないのはうれしいですね。
また、対面での相談ができないことが不安という方にはSkypeで楽天銀行の担当者と相談ができるサービスも実施中です。
パート・アルバイト、個人事業主・自営業の方でも利用しやすい
楽天銀行のフラット35は日本政府が100%出資している住宅金融支援機構という独立行政法人と提携し、提供している住宅ローンです。公的な機関がかかわっている住宅ローンであるため、民間金融機関が提供しているプロパー住宅ローンとはその性質が大きくことなっています。
特に民間の金融機関では住宅ローンを組むことができないパートやアルバイトの方でもフラット35であれば利用することが可能となっています。同時に民間機関では住宅ローン審査に通りにくいとされてる個人事業主や自営業の方も利用しやすい住宅ローンとされています。
顧客満足度が高い
楽天銀行は2018年・2019年のオリコンの顧客満足度ランキングのフラット35部門で2年連続で1位を獲得しています。実際に利用している人たちの評価が高いという点は楽天銀行の住宅ローンのメリットの1つと言えるでしょう。
楽天銀行の住宅ローン(フラット35のデメリット)
融資事務手数料を安くするには楽天銀行口座を返済口座にする必要がある
フラット35で住宅ローンを組む際、多くの場合借入れ金額の2.20%(税込)に相当する融資事務手数料が必要となります。2500万円の借入れであれば55万円もの諸費用となり、大きな負担となります。この諸費用は楽天銀行のフラット35だけにかかるものではなく、他のフラット35や民間の住宅ローンでは保証料などの名目で金融機関に支払う必要があります。
なお、楽天銀行のフラット35の融資事務手数料は新規借り入れ時で1.10%(税込)、借り換えの場合には0.990%(税込)となります。他金融機関の半分程度のコストで済むこととなり大きなメリットといえるでしょう。
※ただし、フラット35の返済口座に楽天銀行以外を指定した場合には融資事務手数料は1.44%となる落とし穴に注意!
頭金がないと割高な金利になる
フラット35を利用し住宅を購入する際の限度額は物件価格の90%が原則となっており、100%で融資を受ける場合には割高な金利で住宅ローンを組む必要があります。民間の金融機関では100%融資する住宅ローンも多く、auじぶん銀行のように100%融資でも金利が変わらない金融機関もあるなかで、フラット35の割高になる金利は落とし穴といえるでしょう。
ワイド団信の取り扱いが無い
フラット35は自営業、個人事業主、会社役員、パート・アルバイトなど民間の住宅ローンでは審査に通りにくい方にも住宅ローン貸し出しを行っており、100万円程度の年収でも審査に通ることもあるなど、住宅ローン審査の柔軟性はさすが日本政府がバックアップしている住宅ローンと関心させられますが、高度障害や死亡時などもしもの際を保証する団体信用生命保険について、加入条件を緩和したワイド団信の取り扱いがありません。
ワイド団信であれば持病がある方でも加入できる可能性がありますが、フラット35ではワイド団信の取り扱いが無いため、健康状態に問題がある方の救済緩和処置がありません。
もし健康上の理由で団信に加入できない場合には団信なしでフラット35を借りることとなります。なお、民間金融機関の住宅ローンでは団信への加入が必須ですので、団信なしで住宅ローンが組めるのはフラット35のメリットともいえます。
キャンペーンのエントリー忘れに注意!
楽天銀行では頻繁に住宅ローン借入れ・借り換えで楽天スーパーポイントを抽選もしくはもれなくプレゼントするキャンペーンを実施しています。
プレゼント内容は1万円分とすることが多くエントリー忘れはもったいないの一言です!ぜひ忘れずにエントリーをしましょう。
【まとめ】楽天銀行のフラット35はオススメか?
楽天銀行のフラット35は低金利・融資事務手数料が格安という2つの大きな特徴・メリットが支持されており、価格.comやオリコンなどの顧客満足度調査でも1位を獲得しています。
楽天グループならではの楽天ポイントの獲得などのプレゼントも期待が膨らみますね。
職業や年収の面でフラット35を利用したい方、完済まで金利が固定できる点に注目している方、さまざまに方にメリットがある銀行が楽天銀行といって良さそうですね。
マイナス金利政策を受け、返済終了まで金利が変わらない住宅ローンとしては驚異的な低金利となっています。楽天銀行のフラット35を借り入れ候補として検討してみてはいかがでしょうか。