auじぶん銀行の住宅ローンはペアローンや収入合算に対応している?

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auじぶん銀行の住宅ローン(ペアローン)

夫婦または親子で協力して住宅ローンを組むことを考えている方は、ペアローンまたは収入合算という選択肢を目にして「どちらを選べば良いか分からない」と悩んでいるのではないでしょうか。また銀行の選び方がわからないという方も多いと思います。

 

住宅ローンを借りる銀行を選ぶ際には、ネット銀行を優先的に見るのがセオリーになります。ネット銀行の住宅ローンの条件は比較的優良なものが多いからです。

 

このコラムでは具体例としてネット銀行の中でも近年商品のグレードアップを図り人気が高いauじぶん銀行を取り上げます。auじぶん銀行は、ネット銀行であるため店頭スタッフとの対面相談はできません。その代わりウェブ上で必要な情報収集や手続きはほとんど行うことができ、忙しい現代人向きの銀行となっています。auじぶん銀行のペアローン・収入合算の条件を理解すれば、その情報を基に他の銀行の住宅ローンも比較検討しやすくなります。

この記事を書いた専門家(フィナンシャルプランナー)
遠藤功二(フィナンシャルプランナー)


遠藤功二(えんどう こうじ)

1級FP(1級ファイナンシャルプランニング技能士)

CERTIFIED FINANCIAL PLANNER、経営管理専攻修了(MBA)

三菱UFJモルガンスタンレー証券、オーストラリア・ニュージーランド銀行にて延べ1,000人以上の顧客の資産運用アドバイスを担当。 現在は独立系FPとして、投資に限らずライフプランニング、保険、住宅などの幅広い分野で相談、講演、執筆業務に携わる。

ネット銀行の中でも人気の高いauじぶん銀行

一言でネット銀行といっても様々なタイプの銀行があります。auじぶん銀行は、2008年に誕生した比較的新しいタイプの銀行です。現在多くの対面型銀行がインターネットバンキングを付加サービスとして展開していますが、 auじぶん銀行は店舗を持たないためインターネット専業銀行という位置づけになっています。

ネット銀行は不動産費用や人件費のコストが対面型銀行よりも低く抑えられているため、好条件の商品を打ち出しやすいという傾向があります。特にauじぶん銀行の住宅ローンは、2019年3月と2020年8月に団体信用生命保険(団信)がバージョンアップを図ったことで、かなり守備範囲が広がりました。

 

auじぶん銀行の守備範囲の広い団信とは

auじぶん銀行の住宅ローンが人気の理由の1つとして、がん50%保障団信に金利上乗せなしで入れるという点があげられます。この団信に加入しておくと債務者が「がん」と診断されるだけで、住宅ローンの残債が半分になります。(上皮内がんなどの一部の軽度のがんは保障対象外です)

 

がんは、治る可能性が十分にある病気にはなったものの、治療の際に多少の後遺症が残ってしまうことがあります。がん50%保障団信に入っておけば、治療後に住宅ローンの返済負担がかなり軽くなるので、仕事に復帰した後にワークライフバランスを改善することができます。

 

また、名称は「がん50%保障団信」ではありますが、この団信には精神障害を除く全てのけがと病気を保障する「全疾病保障」と「月次返済保障」が付いています。全疾病保障は2019年3月に登場した保障で、180日以上入院すると住宅ローンの残債がなくなる保障です。月次返済保障は2020年8月に登場した保障で31日以上入院するとその後30日に達するごと(61日、91日、121日、151日※)に毎月の返済額が保険金によって免除される保障です。

※給付金の支払い回数には上限があります。

 

例えば交通事故に遭い長期入院になってしまったという「まさか」のケースもauじぶん銀行の団信であれば守ってくれているということです。また、金利を上乗せすることでさらに保障の手厚い団信を選ぶこともできます。気になる方はauじぶん銀行のウェブサイトを見てみましょう。

 

業界トップクラスの低金利を実現

auじぶん銀行の住宅ローンは、低金利の面でも定評があります。年時点の変動金利の金利はHPご確認%(全期間引下げプラン)、当初10年固定金利は年HPご確認%(当初期間引下げプラン)となっており、前項のがん50%保障団信が付いているにも関わらずネット銀行の中でもトップクラスの低金利になっています。

※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。

ペアローン・収入合算とは

auじぶん銀行には、夫婦もしくは親子で協力して住宅ローンを返済する契約形態として、ペアローンまたは収入合算という選択肢があります。どちらも1人で行うよりも高額な借り入れができるというメリットがあります。それぞれの契約形態の留意点を把握した上で選ぶと良いでしょう。

 

ペアローンの留意点

ペアローンは1つの物件に対して夫婦または親子で1契約ずつ、合計2本の住宅ローンを組む形になります。抵当権の設定費用などの諸費用が2契約分になるので費用は1人で組む場合と比較して高額になります。

 

それぞれの契約者が団信に加入するため、パートナーに万が一のことがあっても、自分の住宅ローンは残ってしまいます。もし子育て中の方が夫もしくは妻に先立たれてしまうと、自分の住宅ローンの返済のために仕事はそれまで通りの負荷でやりつつ、さらに子育ては1人で行わなければならないという事態が想定されます。

 

ペアローンを利用する際には、必要であれば別途掛け捨て型の死亡保険なども検討すると良いでしょう。

 

収入合算の留意点

収入合算は主債務者と連帯保証人の収入を合わせて住宅ローンの審査を行う方式なので契約本数は1本になります。一般的に世帯主が主債務者となり、配偶者が連帯保証人になります。

 

収入合算の方式はペアローンと異なり、諸費用は1契約分で済みます。デメリットは連帯保証人に団信が適用されないことです。連帯保証人に万が一のことがあった場合、本来2人の収入を基準に計算した住宅ローンの残債を主債務者1人で返していかなければなりません。

 

収入合算を選択するのであれば連帯保証人の死亡保険を検討することが重要になります。

 

auじぶん銀行では同性パートナー、結婚前でも契約可能

auじぶん銀行では同性パートナーやまだ同居前の婚約状態の方々でもペアローン・収入合算を利用することができます。ただし、同性パートナーの場合は本審査の時に任意後見契約および合意契約に係る公正証書の正本または謄本、任意後見契約に係る登記事項証明書もしくは東京都渋谷区が発行するパートナーシップ証明書または東京都港区が発行するみなとマリアージュカードが必要となります。

 

また、婚約状態の方々の場合は、申し込み後に入籍を証明する書類の提出が必要になる場合があります。ただし内縁関係のパートナーはペアローン・収入合算を利用できないので注意が必要です。(2021年7月時点)

 

auじぶん銀行でペアローン・収入合算を申し込む方法

auじぶん銀行はネット銀行なので、ペアローン・収入合算の申し込みの際にどのような手続きをとったら良いのかわからないという方もいると思います。実は手続きは簡単です。

 

 auじぶん銀行のペアローンの申し込み方法

 

auじぶん銀行で住宅ローンを申し込む場合はまずネット上で仮審査を申請します。

 

仮審査には特に書類は必要ありませんので、すぐに進めることができます。仮審査を進めていく中で、ペアローンの希望の有無、借り入れ希望額、返済期間などの質問項目が出てきますので回答すれば申し込み完了です。もちろん審査の結果によってはペアローンを利用できないこともあります。

 

auじぶん銀行の収入合算の申し込み方法

収入合算を申し込む場合も、auじぶん銀行では仮審査の画面で申し込みます。

 

収入合算の有無を回答した後、収入合算者(連帯保証人となる方)の情報を入力すれば申し込みは完了です。

 

もちろんペアローン・収入合算共に 本審査の際には様々な書類が必要になりますが、 仮審査時点の希望をもとに手続きが進んでいくので、ウェブ上で必要書類を確認しながら進めていけば難しいことはないと思われます。

 

ペアローンか、収入合算かの選択に迷ったら

ペアローンを利用するか収入合算を利用するかの選択に迷ったら、住宅ローン控除と団信の必要性を基準に検討しましょう。

 

住宅ローン控除の視点

住宅ローン控除は、毎年の残債の1%にあたる金額が所得税から10年間税額控除される制度です。所得税から引ききれなかった場合は、一部が住民税からも税額控除されます。また、2021年の所定の期限までであれば、10年間残債の1%の税額控除を利用した後に、さらに一定の計算式に当てはめた金額を3年間控除できます。

 

ただし、住宅ローン控除を利用できる残債の額には上限が設けられています。一般的な新築物件を購入した場合の上限は残債4,000万円分まで、長期優良住宅や低炭素住宅の場合は残債5,000万円分までとなっています。

 

また、中古物件などの場合は税額控除額が20万円までになるなど、物件ごとに利用できる条件が異なります。また住宅ローン控除の制度は頻繁に変更になるので、利用の際は住宅販売会社や不動産仲介会社にその物件で利用できる制度内容を確認をすることをお勧めします。(住宅ローン控除については2021年7月執筆時点の制度を元に執筆)

 

参考:https://sumai-kyufu.jp/outline/ju_loan/

 

ペアローンの場合は1人ずつ住宅ローン控除を利用できます。もし8,000万円分の住宅を購入するために、夫婦で1人4,000万円、合計8,000万円のペアローンを組めばそれぞれの方が住宅ローン控除を使うことができます。

 

一方で、 収入合算の場合はあくまでも住宅ローンは1契約のため、8,000万円の住宅ローンを組んでも住宅ローン控除は主契約者1人分の上限金額までしか利用できないということになります。連帯保証人は住宅ローン控除を使うことができません。

 

団信の必要性

ペアローンの場合は団信が 1人ずつ適用になります。一方で収入合算の場合は団信が適用されるのは主債務者だけです。家計を夫婦2本柱で支えている場合は、それぞれの方に団信があった方が良いのでペアローンが向いていると思われます。

 

一方で、家計は主に世帯主が支えており、世帯主に万が一が起きた時のリスクが高い家庭の場合は、収入合算または世帯主単独の契約が良いということになります。

 

まとめ

住宅ローン選びをしていると 様々な情報が目に入りどこの銀行を選んだら良いのか分からなくなってしまう方は少なくありません。まずは有力と思われる銀行の条件をよく理解しましょう。その銀行を基準に他の銀行を比較検討すると情報の整理がつきやすくなります。

auじぶん銀行はウェブサイトに必要な情報がほとんど掲載されているので、最初に調べる銀行としては最適です。まずはウェブサイトの情報を詳しく見てみましょう。

 

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