auじぶん銀行のau金利優遇割を徹底解説(UQモバイルやpovoは対象?)

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この記事を書いた専門家(フィナンシャルプランナー)
遠藤功二(フィナンシャルプランナー)


遠藤功二(えんどう こうじ)

1級FP(1級ファイナンシャルプランニング技能士)

CERTIFIED FINANCIAL PLANNER、経営管理専攻修了(MBA)

三菱UFJモルガンスタンレー証券、オーストラリア・ニュージーランド銀行にて延べ1,000人以上の顧客の資産運用アドバイスを担当。 現在は独立系FPとして、投資に限らずライフプランニング、保険、住宅などの幅広い分野で相談、講演、執筆業務に携わる。

この記事ではauじぶん銀行のau金利優遇割について解説します。au金利優遇割は2021年3月1日にスタートした住宅ローンの金利割引制度です。au回線の利用とじぶんでんきをセットで契約すると最大で年0.1%の金利優遇を受けることができます。住宅ローンの返済期間は長くなりますので、年0.1%の金利の違いは総返済額に数10万円〜100万円以上の影響を与える場合があります。このようにお得なau金利優遇割は、どのようにしたら受けられるのでしょうか。順に見ていきましょう。

なお、本記事ではau金利優遇割の魅力について解説していきますが、割引制度の適用を受けるためには各種条件をクリアする必要があります。実際にご検討の際にはauじぶん銀行のウェブサイトをご覧いただき最新情報を確認してください。

auじぶん銀行の公式サイトはこちら

au金利優遇割とは

au金利優遇割はauモバイル優遇割とじぶんでんき優遇割をセットで受けた場合の割引サービスのことです。

それぞれの優遇割の条件は以下のようになっています。

auモバイル優遇割 じぶんでんき優遇割
au回線契約により、住宅ローン金利が年0.07%引き下げられる じぶんでんき契約により、住宅ローン金利が年0.03%引き下げられる
au金利優遇割
auモバイル優遇割とじぶんでんき優遇割を合わせて使うことで、

住宅ローンの金利が合計で最大年0.1%引き下げられる

 

auじぶん銀行の住宅ローン金利は以下のようになっています。

 

<auじぶん銀行の住宅ローン金利()>

変動金利 全期間引下げプラン 10年固定金利 当初期間引下げプラン
HPご確認% HPご確認%

※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。
金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が35年、10年に限定されます。

 

au金利優遇割を利用すれば、上記の金利が以下のようになります。

 

<au金利優遇割利用後のauじぶん銀行の住宅ローン金利()>

変動金利 全期間引下げプラン 10年固定金利 当初期間引下げプラン
HPご確認% HPご確認%

※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。
金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が35年、10年に限定されます。

 

年0.1%の住宅ローン金利の違いは、返済金額にすると以下の通りになります。

 

ここでは4,000万円の借入を行なった場合の例を計算してみます。

 

<住宅ローンの返済額の計算例>

借入金額:4,000万円

金利:年HPご確認%(全期間引下げプラン変動金利)※1

借入期間:35年

事務手数料・諸費用:金利による返済金額の違いを明確にするため省略

金利

HPご確認%の場合※1

金利

HPご確認%の場合

(au金利優遇割利用)

差額
毎月の返済額 102,251円 100,510円 1,741円
総返済額(元利金の合計) 42,945,420円 42,214,200円 731,220円

※返済期間中に金利が変わらず、au金利優遇割が廃止されない前提での計算

※1 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。
金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が35年、10年に限定されます。

 

毎月の返済額の差額は約1,700円なので少額に感じますが、35年間の合計では70万円を超える金額の違いになります。ここまで大きな経済効果があるのであれば、au金利優遇割を利用したいという方も多いと思います。

次の項からauモバイル優遇割とじぶんでんき優遇割について解説していきます。

 

auモバイル優遇割とは

auモバイル優遇割はauじぶん銀行の住宅ローンとau回線をセットで契約することで、住宅ローン金利が年0.07%ディスカウントされる優遇制度です。

au回線とはKDDI株式会社(以下、KDDI)または沖縄セルラー電話株式会社(以下、沖縄セルラー)が提供している電話回線のことです。

auモバイル優遇割の適用条件

auモバイル優遇割を利用するためには以下の適用条件を満たす必要があります。

 

  • au IDの回線(auじぶん銀行に登録したau ID)が家族割プラスに加入している
  • 家族割プラスのカウント対象回線が2回線以上ある(上記の回線を含む)
  • auじぶん銀行の住宅ローンを借りている
  • 適用判定日(住宅ローン契約手続完了日)までに手続き各種手続きが完了している

 

auじぶん銀行の住宅ローンの申込ステップは、以下の通りになっています。

 

  1. マイページ登録
  2. 仮審査申込み
  3. 本審査申込み
  4. 契約手続き
  5. 住宅ローン借入

 

「1」の契約手続き前には、au回線と家族割プラスの申込を完了させ、auじぶん銀行にau IDを登録しておく必要があります。

無事に適用になってもau回線や家族割プラスを解約すると、auモバイル優遇割も外れてしまいます。「金利優遇を受けるために最初だけ適用条件をクリアする」というのは通じませんので注意しましょう。

金利優遇が適用されるためにはしっかりと条件を満たす必要がありますので、実際の申込み前にはauじぶん銀行のウェブサイトの説明をよく読んでおきましょう。

 

家族割プラスとは

家族割プラスとは、KDDIと沖縄セルラーが提供する、いわゆる家族割サービスです。家族割プラスによって、対象プランを利用している家族の人数によって、au回線の料金が割り引かれます。

povoの契約について

KDDI と沖縄セルラーが提供しているau回線にオンラインで提供されているpovoというブランドがあります。povoは2021年10月時点ではpovo2.0というサービス名で提供されていますが、auモバイル優遇割の対象外となっています。povo1.0はauモバイル優遇割の対象ですが、2021年9月に受付を終了しています。

povo1.0利用者でauモバイル優遇割が適用となった方でも、povo2.0に変更した場合はauモバイル優遇割の対象外となってしまうので注意が必要です。

 

UQモバイルの契約について

KDDI社は2020年10月1日にUQコミュニケーションズのUQ mobile事業承継していて格安スマホサービスのUQモバイルも提供していますが、UQ mobileの契約はauモバイル優遇割の対象外です。

 

auモバイル優遇割の留意事項

  • 法人のau回線契約は対象外
  • au回線が次の状態になっている場合は対象外

①解約、②一時休止、③譲渡、④承継

  • 以下の2つの契約者が異なる場合は対象外
    1. auじぶん銀行に登録されているau IDに紐づいているau回線の契約者
    2. 住宅ローン契約者

 

  • auモバイル優遇割は以下に該当すると終了する場合がある
    • auモバイル優遇割の条件を満たさなくなった時
    • 住宅ローンを完済した時
    • 住宅ローン契約やauモバイル優遇割の適用において不正が判明した時
    • 住宅ローンの債務返済が滞った時

 

  • auモバイル優遇割は予告なく中止や変更になる場合がある

 

上記のことから、auモバイル優遇割は返済期間中にもれなく利用できるとは限らないということを念頭に置いておくと良いでしょう。

 

au回線利用は得なのか

ここまで見てきた通り、auモバイル優遇割は魅力的な金利ディスカウント制度だといえます。auモバイル優遇割だけで住宅ローンの金利が引き下げになるので検討したいものです。

しかし現在格安SIMなどを利用している方がau回線に変えることで月々の携帯電話の基本使用料金が上昇してしまう可能性はあります。金利の割引優遇を取るか、格安SIMを取るかに悩んだら、具体的な返済額の違いで比較してみることが大切です。

 

例えば、借入金額:4,000万円で借入期間を35年とした場合、auモバイル優遇割で金利が年0.07%優遇されると、月額で約1,200円の違いになります。

もし、現在格安SIMを利用している方が、au回線に切り替えることで、上記の差額以上に基本使用料金が上がってしまうのであれば、auモバイル優遇割の利用をためらうことでしょう。

 

しかし、最近のauの料金プランを見ると、データ使い放題のプランなども導入され、魅力的な内容になっています。例えば、au回線を利用することで結果的に自宅にWiFiを引く必要がなくなれば、通信費全体は案外高騰していないということもあるかもしれません。

 

また、auモバイル優遇割を利用している中でどうしても改めて通信費を下げたいのであれば、後からau回線から格安SIMに切り替えることは可能です。もちろんその場合はauモバイル優遇割が終了してしまいますが、金利が上がることで上昇する返済額以上に通信費が下げられるのであれば合理的な選択ということになります。

 

前述の通り、auモバイル優遇割は住宅ローンの契約締結前に利用の選択をしなければならないので、後々の選択の自由度も含めて利用を検討すると良いでしょう。

 

じぶんでんき優遇割とは

じぶんでんき優遇割はauじぶん銀行の住宅ローンとじぶんでんきをセットで契約することで、住宅ローンの適用金利が0.03%ディスカウントされる割引制度です。

先に述べたauモバイル優遇割と合わせて利用すれば、合計で0.1%の優遇になります。

じぶんでんきとは

じぶんでんきは、auじぶん銀行の住宅ローンの利用者向けにKDDIが提供している電気サービスです。初期費用がかからず、電気料金に応じたポイントが貯まったり、アプリで電気料金を管理できるので、家計の味方となるサービスです。ちなみに、auでんきとは異なりますので、混同しないようにしましょう。

じぶんでんき優遇割の適用条件

じぶんでんき優遇割の適用条件は以下の通りです。

 

  • auじぶん銀行で住宅ローンを借りる
  • 住宅ローン契約手続完了までに「じぶんでんき」を申し込む

 

じぶんでんきの申込みのためには、auじぶん銀行の口座の支店番号と口座番号が必要になりますので、予め普通預金口座の開設を進めておくとスムーズに手続きが進められるでしょう。

じぶんでんき優遇割の留意事項

じぶんでんき優遇割にも留意事項があります。

 

  • 氏名・住所がじぶんでんきの契約者のものと、auじぶん銀行の住宅ローン契約者のもので一致している必要がある。
  • ペアローンの場合は、じぶんでんき契約者の分の住宅ローンにしかじぶんでんき優遇割が適用されない
  • 以下の場合はじぶんでんき優遇割が終了する
    • じぶんでんきを解約した時
    • 住宅ローンまたはじぶんでんきの契約に不正が見つかった時
    • 住宅ローンの返済が滞った時

じぶんでんき解約時の優遇金利終了の流れ

もし、じぶんでんき優遇割の適用を受けている状態で、じぶんでんきを解約した場合の優遇金利終了の流れは以下の通りになります。

 

<じぶんでんき解約後の流れ>

  • じぶんでんきを解約する
  • 解約した月の翌月を判定月とする

判定月の次の次の月の約定返済日に年0.03%の優遇幅がなくなる

まとめ

auじぶん銀行の住宅ローンのau金利優遇割利用時の金利は、住宅ローン業界の中でも圧倒的な低金利となっています。しかも、auじぶん銀行の住宅ローンには、条件を満たす方であれば金利上乗せなしで利用することができる「がん50%保障団信」があります。

 

がん50%保障団信とは債務者が、がんと診断された際に残債の半分が保険金で返済される団体信用生命保険です。さらにauじぶん銀行のがん50%保障団信は、死亡・高度障害時の保障はもちろん、がん以外の精神疾患を除く怪我や病気による長期入院時の返済も保障しており、手厚い内容になっています。

 

auじぶん銀行の住宅ローンは、au金利優遇割の利用の有無にかかわらず、魅力的な内容になっているといえるでしょう。

 

auじぶん銀行の公式サイトはこちら

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