じぶん銀行の住宅ローンの落とし穴とその審査基準とは

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じぶん銀行のロゴ

インターネット専業銀行として高い人気を集めているじぶん銀行。じぶん銀行は、通信大手のKDDIと日本を代表するメガバンクの1つである三菱UFJ銀行が共同で出資して設立したインターネット専業銀行です。”じぶん銀行”というちょっと珍しい銀行名ですが、企業背景は他のどのインターネット専業銀行よりもしっかりしているといっても過言ではありません。

日本経済新聞社発表の「第13回金融機関ランキング」における『ネットバンキング』部門では1位に輝くなど外部の評価も高くなっています。

じぶん銀行の評価(日経新聞社)

そんなじぶん銀行は、住宅ローン以外にも次々と新しい銀行サービスの取り扱いを開始しており、普段使いの銀行として使う分には、非常に充実した銀行サービスを既に提供しています。当サイトは住宅ローンの審査や審査基準に関する情報を提供している住宅ローン審査情報サイトですので、この特集では主にじぶん銀行の住宅ローンの商品性や審査基準・落とし穴(デメリット)などについて紹介させていただきます。

じぶん銀行について

とはいえ、まず最初にじぶん銀行がどのような銀行なのか、どのような金融サービスを提供しているのか確認してみましょう。

円預金

円普通預金・円定期預金などの基礎的な円預金はもちろん、通常の利息に加えて中央競馬(JRA)の「馬券」を受け取ることができる特殊な定期預金「JRA馬券付き定期預金」や、同じく通常の利息に加えて、最高6億円のくじ「BIG」を受け取ることができる「BIG付定期預金」などの他の銀行では見かけない独自性の高い円預金を提供しています。また、仕組預金と呼ばれるデリバティブを内包した円定期預金も積極的に取り扱っています。独自性の追求は住宅ローンについても同様で、「日本初のネット完結(郵送にかかる時間の短縮と収入印紙を不要可能とすることによるユーザメリット追求)の住宅ローン」など、先進性を追求した金融商品開発に注力しています。

外貨預金

じぶん銀行では米ドル・ユーロなど8通貨を安価な為替手数料で取り扱っていることが特徴で、外貨普通預金・外貨定期預金といった基礎的な外貨預金はもちろん、自動積立型の外貨預金も取り扱っています。取引単位も非常に低く設定されており100円から取引可能です。ちょっと面白い外貨預金の取引方法として、じぶん銀行の商品性を活用すれば「毎日、100円が米ドルに自動的に積み立てられる」というようなこともできます。

住宅ローン

じぶん銀行の金融商品の中でも、この数年、注目を集めていると言える金融商品が「住宅ローン」です。住宅ローンについて詳しくは後述したいと思いますが、とにかく低金利であることと、じぶん銀行ならでは独自のサービス内容を付帯することで、住宅ローン選びにとって重要な「金利の低さ」「長い借入期間を通じての安心感」「借り入れ時と借り入れ後の利便性」の3大要素をしっかりとおさえることで、他の金融機関の追随を許さない競争力の高い住宅ローンを提供しています。

その他

じぶん銀行ではこちらで紹介した金融商品以外にも、カードローンやFX(外為証拠金取引)、株式・投資信託・NISA、外貨預金、を提供しており、借入から資産運用まで幅広い金融商品を取り扱っています。

じぶん銀行の住宅ローンについて

じぶん銀行の住宅ローンの特徴

じぶん銀行の住宅ローンの特徴は、なんといっても低金利です。2019年1月は変動金利を年0.457%とし、10年固定金利を年0.590%といずれも国内最低水準の低金利で住宅ローンを提供しています。他の金融機関では住宅ローン金利を引き上げ傾向にあるような銀行も存在しているなか、非常に積極的に住宅ローンに取り組んでいる金融機関の1つです。

じぶん銀行のがん50%保障団信

じぶん銀行のがん保障サービス

じぶん銀行の住宅ローンには落とし穴やデメリットが存在するとは思えないほどに様々な特典や高いサービス性が付帯しています。特に注目を集めているのが、がん保障特約が0円で付帯する「がん50%保障団信」です。これは、がんと診断された場合に住宅ローンの残高が半分になる特約です。世の中にもがん保障特約を提供している銀行(保険会社)は多く存在しますが、通常、住宅ローンの金利が年0.3%程度上乗せさ、コスト負担の大きいものでした。さすがに住宅ローンの残高が0円になる特約は0円では提供されていませんが、半分が保険金で支払われる特約が無料で付帯しているのはじぶん銀行だけの独自のサービスで極めて魅力的と言わざるを得ません。

 

さて、この特集ページでは、せっかく公平な視点で各銀行の住宅ローンを紹介できる第三者の立場ですので、公式サイトにはあまり載っていない(載っていたとしてもそれほど積極的に案内されていない)ようなポイントを中心に順に紹介していきたいと思います。じぶん銀行の住宅ローンのメリットや優れた点についてはこちらの公式サイトにもしっかりと記載されていますので、そちらを先にご参照ください。

 

じぶん銀行の住宅ローンの審査基準

じぶん銀行の住宅ローンの審査基準(つまり、じぶん銀行の住宅ローンに申し込める人)は以下のような条件となっています。各金融機関の住宅ローンに対する考え方(積極的に取り組んでいきたいか)は、表面上の住宅ローンの金利やサービス内容以上に、このような住宅ローンの審査基準(どういった人を受け入れたいと考えているか)に現れるものです。

じぶん銀行の住宅ローンの場合、そこまで特殊な審査基準が設けられているわけではありませんが、勤続年数や雇用形態や収入など比較的幅広い人を受け入れられるようにしたいという思いが伝わってくる基準設定になっていると言えるでしょう。

年齢 住宅ローンの申込時点の年齢が満20歳以上満65歳未満。かつ、最終ご返済時が満80歳の誕生日まで。例えば、現在45歳の人まで35年返済の住宅ローンを組むことが可能で、60歳の方は最長で20年返済の住宅ローンを組むことが可能になります。
勤続年数 明確な基準(定め)は公表されていません。もちろん、勤続年数が長いほうが住宅ローンの審査上有利になるのは間違いありませんが、勤続年数に明示的な定めがあるわけではありませんので、転職したばかりの方でも住宅ローン審査に申し込みしてみる価値はあると言えるでしょう。
雇用形態 勤続年数と同様に明確な基準は公表されていません。公務員・正社員などの比較的安定収入を得られやすいといわれている雇用形態の方はもちろん、一般的に、契約社員や派遣社員・自営業などの安定収入が得られにくい雇用形態の場合、多少厳しい審査基準が設けられるケースがありますが、じぶん銀行の場合は雇用形態について明示的な基準を公表していませんので、幅広い方にチャンスがある住宅ローンと言えるでしょう。
健康状態 じぶん銀行では健康状態に問題があり一般団信に加入できない方に向けたワイド団信を提供しています。保険料として年0.3%の金利上乗せが必要ですが、うつ病、糖尿病、C型肝炎など多くの病気を患う方の団信引き受け実績があります。
収入 前年度の年収(自営業の場合は申告所得)が 200万円以上であること。最低年収200万円は決して高い基準ではありません。自営業の方は、申告所得をある程度コントロールできる(節税の観点で申告所得をできるだけ少なくしているケースなど)と思いますので、そういった方で住宅ローンを検討している方は少し注意が必要ですね。
国籍 日本国籍もしくは永住許可を受けている外国籍の方、となっています。
借入可能金額 500万円以上 1 億円以内。(借入単位は10万円)上記の借入金額には、諸費用を含むことが可能です。(諸費用は、例えば、新規でマイホームを購入する場合は”売買契約書の金額×10%まで”となっています。ここで1つポイントになるのは、住宅ローンの借り換え時に「現在の住宅ローンの残債」が「マイホームの担保評価額」を上回ってしまっている場合です。(住宅ローンの返済スピードよりも物件の価値の値下がりペースがはやかった場合などに発生します。じぶん銀行の住宅ローンの場合、”借入対象物件の担保評価額を上回る金額でもお申込み可能”となっているのは、住宅ローンの借り換えを考えている人にとって非常に心強い審査基準と言えます。(もちろん、その後の審査で落ちてしまう可能性はありますが)

さて、ここまでじぶん銀行の住宅ローンの審査基準の概要について確認してきましたが、ここからは、じぶん銀行の住宅ローンの落とし穴・デメリットについて確認していきましょう。結論として、当サイトではじぶん銀行の住宅ローンは非常に優れた住宅ローンだと考えています。ただし、どんな住宅ローンにもメリット・デメリットは存在します。特にデメリットとしてどのようなポイントがあるのかを押さえておかないと、後々、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性が高まってしまいます。

 

じぶん銀行の住宅ローンの落とし穴(デメリット)No.1

最近人気を集めているインターネット専業銀行の住宅ローンの特徴として、事務手数料がやや高額になっているという点が挙げられます。じぶん銀行の住宅ローンも同様で、借り入れ(借り換え)金額の2.16%の事務手数料が初期費用として必要になります。3000万円の借入であれば60万円強、5000万円の借入であれば100万円以上の事務手数料が必要になります。

”事務手数料”というぐらいですから、本来は契約事務を行うために必要な作業にかかった手数料を請求すべきです。100万円も事務手数料がかかる契約なんて一般的な常識の範囲内とは言えないのですが、住宅ローン業界においては、残念ながら一般的になってしまっています。

住宅ローンの場合、住宅ローンを貸し出すことによる銀行の収益性を確保するため、”事務”手数料という名称で手数料を徴収していることがこの高額な事務手数料に繋がっていると言えます。もっとも、住宅ローンは事務手数料や借入期間中にわたって支払わなければならない費用を合算した、「総返済額」で住宅ローンを比較し評価すべきです。

じぶん銀行の住宅ローンの場合、銀行最低水準の低金利を提供しているため、この事務手数料を払ったとしても他の住宅ローンよりも総返済額が少なく済む可能性が極めて高く、全体としてはそこまで気にする程のデメリットではありません。ただし、借入時に準備しなければならないお金には影響が大きいので注意しておきましょう。

 

じぶん銀行の住宅ローンの落とし穴(デメリット)No.2

これも住宅ローン業界全般にかかわることですが、多くの銀行は、住宅ローンの金利を最初の〇年間大幅に引き下げるタイプの住宅ローンと、借入期間を通じて平均的に引き下げるタイプの住宅ローンの2つを用意しています。ここで注意しておきたいのは、当初引き下げタイプの住宅ローンです。例えば、10年固定金利(当初期間引き下げタイプ)の住宅ローンを選んだ場合、10年後に大幅な金利引き下げが終了してしまいます。その後は、金利優遇幅が小さくなります。じぶん銀行の10年固定金利の場合、基準金利-0.8%まで優遇幅が小さくなってしまいます。0.8%の優遇幅が小さいといわれてもわかりにくいかもしれませんが、また、基準金利は都度変わりますので一言ではその影響が説明しにくいのですが、これは、じぶん銀行の住宅ローンに限らず、借り入れ当初の金利を優遇するタイプの住宅ローンを選択する場合の落とし穴の1つと言えますね。

話を複雑にしてしまうのですが、この「当初の返済期間の金利を引き下げる」というタイプの住宅ローンは、当初機関の毎月の返済額における利息の割合を小さくできるというメリットがあります。つまり、借り入れ元本の減少が速い、返済ペースが速いということです。これは、多額な金額を借り入れる住宅ローンの場合、非常に影響が大きいため、落とし穴になりがちですが、私たち消費者視点でも大きなメリットがある金利タイプである、という点も併せて念頭に置いておきましょう!

 

じぶん銀行の住宅ローンの落とし穴(デメリット)No.3

インターネット専業銀行だけに店舗で相談しにくい。つまり、じぶん自身でしっかりと商品性を理解しなければならないということは頭の片隅においておきましょう。当サイトのこの記事にたどり着いた程の方ですし、こんな長文をご覧いただいている程に住宅ローンの理解を深めようと考えている人ですので、全く問題にならないと思いますが、じぶん銀行の住宅ローンは、パソコン・スマートフォンからの申し込み専用の商品です。店舗を構える銀行のように専門家に相談しながら申し込むというわけにはいきませんので、注意しましょう。

じぶん銀行の住宅ローンの落とし穴(デメリット)No.4

じぶん銀行の親会社であるKDDIはauスマホユーザー向けに「au住宅ローンセット割」を提供しています。住宅ローンの商品内容はじぶん銀行と全く同じであり、auユーザー向けに毎月500円分をau WALLET プリペイドカードへ最長5年間キャッシュバック(チャージ)するサービスを行っています。auユーザーであれば、じぶん銀行に申し込みをしてしまうと5年間で3万円の損をしてしまうので要注意です。ぜひau住宅ローンを活用してください。

au住宅ローンのメリット

 

 

実はもっと理解していただきたい商品性はたくさんあります。このページは今後随時充実させていきたいと考えておりますので、また機会がありましたらご覧いただければと思います。こちらの特集記事ではここまでとさせていただきたいと思います。この記事が皆様の住宅ローン選びの参考になれば幸いです。

 

じぶん銀行の住宅ローンの公式サイトはこちらから

au住宅ローンの公式サイトはこちらから

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