住信SBIネット銀行は、2007年の営業開始以来、次々と新しいサービスや商品を開発し、インターネット銀行の中でも特に順調に規模を拡大してきた銀行です。
この記事では、そんな人気の住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の審査や審査基準について解説したいと思います。住信SBIネット銀行の住宅ローンの魅力は低金利と疾病保障サービス(スゴ団信)の充実ですが、これから申し込みを考えている人が気になるのは、住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳しいのか、甘いのかだと思いますので、そのあたりにも詳しく触れて解説したいと思います。
(住宅ローンの審査基準は一般的に公表されていませんので、解説にあたっては住信SBIネット銀行の公式サイトで公表されている借入条件やよくある質問(Q&A)に記載されている情報を引用しながら、できるだけ正確な情報をお届けできるように留意しています。2026年6月時点の情報です。)
目次
住信SBIネット銀行の金利は低い?
住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利が低水準なのは間違いありません。ネット銀行ならではの低金利に加えて保証料が0円・一部繰上返済手数料が0円という諸費用面の分かりやすさもあり、多くの利用者に選ばれています。金利は毎月見直されるため、最新の適用金利は公式サイトでご確認ください。
住信SBIネット銀行の住宅ローン審査について
まず、公式の借入条件から確認できる主なポイントを整理します。
| 項目 | WEB申込コースの条件 | 備考 |
|---|---|---|
| 申込年齢 | 満18歳以上満65歳以下 | 完済時年齢は満80歳未満 |
| 借入金額 | 最大3億円 | 2025年2月に上限を引き上げ |
| 借入期間 | 最長50年 | 35年超は所定の金利上乗せあり |
| 保証料・一部繰上返済手数料 | 0円 | 団信(スゴ団信)の基本保障も無料 |
人物像について
年齢について
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)を利用できる人は、借入時の年齢が満18歳以上満65歳以下で、最終返済時の年齢が満80歳未満である必要があります。(成年年齢の引き下げに伴い、申込可能年齢はかつての20歳以上から18歳以上に変わっています。)
例えば50歳で借りる場合、完済時80歳未満という条件を満たすために、借入期間は最長でも29年程度までとなります。
年収/収入について
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)では年収基準を明確に公表していません。ただし、一般的に年収基準を明示していない金融機関の住宅ローンの場合、年収300万円程度が必要と言われていますので、住信SBIネット銀行の年収基準も年収300万円程度に設定されている可能性が高いと考えることができます。
ライバルと言える他のネット銀行などの年収基準(各行の商品概要に基づく参考値)はauじぶん銀行200万円、SBI新生銀行300万円、ソニー銀行が400万円なので、年収基準は標準的と考えておくと良いでしょう(最新の条件は各行公式サイトでご確認ください)。
なお、住宅ローンの審査は様々な項目が総合的に評価されます。また、住信SBIネット銀行はAIを活用した審査にも積極的ですので、低年収の人を一切受け付けていないわけではありません。この年収基準は1つの参考として考えておくようにしてください。
職業について
住信SBIネット銀行の住宅ローンは、正社員、会社役員、自営業、契約社員、派遣社員の方が利用できるとされています。一方、アルバイト・パート・年金受給者・無職の方は原則として利用が難しいとされています(最新の取扱いは公式サイトでご確認ください)。アルバイト・パートで住宅ローンの利用を考えたい人は、雇用形態の制限がないフラット35の利用を検討すると良いでしょう。
勤続年数/転職について
年収基準と同じく、住信SBIネット銀行では勤続年数に関する規定は明示していません。大手銀行の住宅ローンなどでは勤続3年未満は審査上不利と言われており、住信SBIネット銀行でもその傾向はあると考えておくべきです。なお、WEB申込コースは住信SBIネット銀行自身の住宅ローン商品で、審査の結果によっては保証会社を利用する形になる場合があります。
転職直後の場合の必要書類が以下の通り明示されていますので、逆に言えば転職直後でも受け付けてもらえる、とも言えます。
- 転職時に新勤務先の人事部等から提示された書類の写し1点(雇用契約書あるいは採用通知書等)
- 下記のいずれか
- 年収見込証明書の写し
- 転職後の給与明細(直近6ヵ月分)および賞与明細(支給が無い場合は不要)の写し
団体信用生命保険/健康状態について
住信SBIネット銀行に限らず、民間の金融機関で住宅ローンを組むためには団体信用生命保険(団信)への加入が必要です。加入時には健康状態に関する告知が必要で、保険会社による健康状態や病歴の確認で団信の審査に落ちて、結果的に住宅ローンを組めない可能性もあります。
住信SBIネット銀行の団信は「スゴ団信」と呼ばれ、借入時50歳以下なら金利上乗せなしで3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)の50%保障と全疾病保障が基本付帯される充実の内容です。さらに、健康上の理由から通常の団信に加入が認められない方でも、加入条件を緩和した「ワイド団信」に年0.3%の金利上乗せで加入できる場合があります。かつて住信SBIネット銀行はワイド団信を取り扱っていませんでしたが、現在は取り扱いがあります(ワイド団信の場合、全疾病保障などの特約は付保されません)。
ワイド団信の条件(上乗せ金利や保障範囲)は金融機関によって異なるため、健康状態・病歴に不安がある人は、同じくワイド団信を取り扱うauじぶん銀行なども含めて比較・検討すると良いでしょう。
収入合算/ペアローン/連帯債務について
住信SBIネット銀行では夫婦、家族、親子などで協力して1つの住宅を購入する収入合算やペアローンに対応しています。住信SBIネット銀行の収入合算とペアローンは同性パートナーのカップルも対象とするなど、利用しやすさの改善を続けている点も特徴と言えます。
資金用途
対象住宅について
本人および家族が住む自宅が対象です。セカンドハウス、投資目的物件・事業用物件・賃貸用物件への利用は不可となっています。この点は一般的な住宅ローンの基準と同様です。
なお、店舗(事務所)併用物件の融資にも対応していますが、その場合には居住面積が50%以上あることが条件となっています。こちらも一般的な審査基準と言ってよいでしょう。対象物件の面積などの細かな基準は、公式サイトの借入条件・商品説明書でご確認ください。
つなぎ融資/分割融資について
かつて住信SBIネット銀行はつなぎ融資非対応と言われていましたが、現在はつなぎ融資の取り扱いがあります(ただし、銀行代理業者や提携不動産会社を通じた申し込みに限られます)。また、他社のつなぎ融資を利用した分(利息を含む)を住宅ローンの借入額に含めて申し込むことも可能です。さらに、注文住宅向けには、土地購入時と建物完成時の2回に分けて融資を実行できる「土地先行プラン」も用意されており、注文住宅でも利用しやすくなっています。
つなぎ融資に強いネット銀行としては楽天銀行も知られており、変動金利の低金利が魅力の金利選択型住宅ローン、手数料・金利が低水準のフラット35ともにつなぎ融資に対応しています。また、SBI新生銀行もグループ会社のアプラスを通じたつなぎ融資に対応しており、注文住宅の資金計画が立てやすい住宅ローンの1つです。条件を比較して、自分の建築スケジュールに合うものを選ぶと良いでしょう。
融資金額について
融資金額は最大3億円です(2025年2月に従来の上限から引き上げられました)。事務手数料や不動産会社への仲介手数料などの住宅購入に伴う諸費用についても、住宅ローンに含めて借り入れできる場合があります(条件は公式サイトでご確認ください)。
なお、借り換えの場合、物件評価額が住宅ローン残高を下回っていても、審査により借り換えが可能となっていますので、相当珍しい事情がない限り借り換え時に物件価値が問題で融資を受けられないことはないと考えられます。世の中には物件評価額の90%までしか住宅ローンを貸し出さない銀行もあるので注意が必要だったりするのですが、住信SBIネット銀行であればそのような心配は少ないと言えます。
融資期間について
住信SBIネット銀行の住宅ローンは最長50年まで借り入れ可能です(借入期間が35年超〜40年以内の場合は年0.07%、40年超〜50年以内の場合は年0.15%の金利上乗せがあります)。長期の借入期間を選べば毎月の返済額を抑えられる一方、総返済額は増えるため、上乗せ金利も含めて比較することが大切です。
借り換えの場合は、もともと借りていた住宅ローンの返済期限を基準に借入期間が決まります。毎月の返済額を軽減したい、つまり、残りの返済期間が10年のところを借り換えで20年にするなどの調整を希望する場合は、SBI新生銀行がおすすめです。
住宅ローン審査書類
| 正社員 | 契約社員・派遣社員 | 自営業・個人事業主 | 会社役員・社長 | |
| 健康保険証 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 住民票または住民票記載事項証明書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 源泉徴収票 | ○ | ○ | ○ | |
| 住民税決定通知書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 会社の決算書3期分(勘定科目内訳明細書を含む) | ○ | |||
| 確定申告書3年分(付表を含むすべての申告書類) | ○(確定申告をしている場合) | ○ | ○(確定申告をしている場合) | |
| 所得税の納税証明書3年分 | ○ | ○ | ||
| 物件に関する書類 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 借り換えに関する書類(返済予定表) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 住宅ローンの返済が確認できる過去1年分の通帳(借り換えの場合) | ○ | ○ | ○ | ○ |
※必要書類は申込内容によって追加される場合があります。最新の一覧は公式サイトでご確認ください。
【まとめ】住信SBIネット銀行の住宅ローン審査は厳しい?
このように、全体的には住信SBIネット銀行の住宅ローン審査が特段厳しいわけではなさそうです。実際、これまで5兆円を大きく超える規模の住宅ローンを取り扱ってきたわけで、審査基準を厳しくしていたらこれだけの融資を実行することはできなかったでしょう。申込年齢の18歳への引き下げ、借入金額の最大3億円への拡大、最長50年の借入期間、ワイド団信の取り扱い開始など、利用できる人の範囲はむしろ広がり続けています。
ただし、本文の中でも触れた通り、雇用形態や健康状態によっては希望に沿えない場合があります。健康状態に不安のある人はワイド団信(住信SBIネット銀行のほかauじぶん銀行なども取り扱い)を比較する、年収面に不安のある方は楽天銀行(フラット35)などフラット35への申し込みを検討するなどの対応を考えておくと良いでしょう。









