2018年9月10日に開業したローソン銀行。かわいらしいと評判の支店名や、ローソンの「からあげクン」とのコラボキャンペーンでも話題になりました。開業当初は超低金利が続いていましたが、金利のある世界に移行した現在、ローソン銀行も普通預金・定期預金の金利を段階的に引き上げています。直近では2026年8月5日に金利改定があり、水準は開業当時とはすっかり様変わりしました。
この記事では、ローソン銀行の定期預金を「①いま申し込める商品は何か → ②金利はいくらか → ③預ける前に確認しておきたい注意点」の順に整理します。数字はすべて2026年8月10日に公式サイトで確認したものです。
目次
いま新規に申し込めるのは「スーパー定期」だけ
ローソン銀行が現在、新規に取り扱っている定期預金は「スーパー定期」の1種類です。手続きはローソン銀行ダイレクト(インターネットバンキング)で完結し、元本保証・預金保険制度の対象という点は他行の定期預金と同じです。
かつて併売されていた期日指定定期預金は、2024年9月14日に新規受付を停止したうえ、2026年4月21日をもって取扱いそのものが終了しました。すでに契約している人も対象で、公式サイトはスーパー定期・スーパー定期300への切り替えを検討するよう案内しています。古い解説記事では期日指定定期預金が「選べる商品」として紹介されていることがあるため、注意してください。
スーパー定期の商品内容(2026年8月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用できる人 | 個人 |
| 預入金額 | 1万円以上1億円未満(1円単位) |
| 預入期間(単利型) | 1ヵ月・2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月/満期日指定なら1ヵ月超6ヵ月未満の任意の日 |
| 預入期間(複利型) | 1年・3年・4年・5年・6年・7年・8年・9年・10年/満期日指定なら6ヵ月超2年未満の任意の日 |
| 預入方法 | 普通預金からの振替 |
| 適用金利 | 預入時の金利が満期日まで適用 |
| 満期時の取扱い | 自動継続(元利継続/元金継続)または非継続(満期解約)から選択 |
| 一部支払 | 満期前でも1万円以上1円単位で可能(一部支払後の残高も1万円以上が必要) |
| 期限前解約 | 可能。期限前解約利率が適用される |
| 預金保険制度 | 対象(普通預金と合算して元本1,000万円までとその利息) |
細かい点ですが、満期日を自分で指定する方式では、端数の期間が切り捨てられます。たとえば預入日から満期日までが1年2ヵ月なら、適用されるのは1年もの定期の金利です。「2ヵ月分だけ得をする」わけではないので、期間を決めるときは意識しておきましょう。
300万円以上は「スーパー定期300」の扱い
公式の金利一覧は、スーパー定期の金利を「300万円未満」「300万円以上」の2つの金額区分で表示しています。300万円以上の預け入れが、いわゆるスーパー定期300にあたります。ただし2026年8月5日改定時点では、どちらの区分も金利は同じです。「まとまった資金を1本にまとめれば金利が上がる」という状態ではない点は、あらかじめ知っておくと期待値がずれません。
2026年8月5日改定後の金利
ローソン銀行は2026年8月5日に普通預金・定期預金の金利を改定しました。普通預金(個人)は年0.700%、定期預金(スーパー定期)は次のとおりです(いずれも税引前・300万円未満と300万円以上で同じ)。
| 預入期間 | 金利(年・税引前) |
|---|---|
| 1ヵ月・2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月 | 0.800% |
| 1年 | 0.900% |
| 3年・4年 | 1.050% |
| 5年・6年 | 1.100% |
| 7年・8年・9年 | 1.150% |
| 10年 | 1.200% |

6ヵ月ものまでは0.800%で横ばい、1年で0.900%、3年以上で1%台に乗る——という期間が長いほど金利が高くなる素直な形です。なお金利は改定のたびに変わるため、預け入れ前には必ず公式サイトの「金利一覧」で最新の水準を確認してください。
ゆうちょ銀行と比べるとどうか
2026年の夏は、預金金利の改定が各行で相次ぎました。ゆうちょ銀行も2026年8月10日に貯金金利を引き上げ、通常貯金 年0.400%、定期貯金は1年 年0.500%・5年 年1.000%・10年 年1.250%となっています(同行公式「金利一覧」・2026年8月10日現在)。同じ期間で並べると次のようになります。
| 期間 | ローソン銀行(スーパー定期) | ゆうちょ銀行(定期貯金) |
|---|---|---|
| 普通預金・通常貯金 | 0.700% | 0.400% |
| 1年 | 0.900% | 0.500% |
| 3年 | 1.050% | 0.800% |
| 5年 | 1.100% | 1.000% |
| 10年 | 1.200% | 1.250% |

短期〜中期はローソン銀行のほうが高く、10年ものではゆうちょ銀行がわずかに上回ります。とくに普通預金の年0.700%は、預けっぱなしの資金を置く場所としての強みといえます(ローソン銀行はコンビニATMを軸とする流通系の銀行で、いわゆるネット専業銀行ではありません)。
もうひとつ、両行に共通する大事な注意点があります。すでに預け入れている定期預金・定期貯金には、改定後の新しい金利は適用されません。定期性の預貯金は預入時の利率が満期まで続く仕組みだからです(自動継続にしている場合は継続日時点の利率が適用されます)。「金利が上がったから、いま持っている定期も自動的に増える」わけではない、という点は必ず押さえておきましょう。
途中で解約すると利息はどうなる?(期限前解約利率)
スーパー定期は満期前でも解約できますが、そのときは当初の約定金利ではなく期限前解約利率が適用されます。ローソン銀行の場合、実際に預けた期間に応じて次のように決まります。
| 解約までの預入期間 | 適用される利率 |
|---|---|
| 6ヵ月未満 | 解約日における普通預金利率 |
| 6ヵ月以上1年未満 | 預入日の「6ヵ月」利率×70% |
| 1年以上2年未満 | 預入日の「1年」利率×70% |
| 2年以上3年未満 | 預入日の「2年」利率×70% |
| 3年以上10年未満 | 預入日の該当年数(3年〜9年)の利率×70% |
いずれの場合も解約日の普通預金利率を下回ることはなく、元本を割ることもありません。とはいえ受け取れる利息はおおむね3割減るため、「近いうちに使うかもしれないお金」を長期の定期に入れるのは得策とはいえません。
なお、全額を解約せずに1万円以上1円単位で「一部支払」を使う方法もあります。残った部分には預入時の利率がそのまま適用され、期限前解約利率が適用されるのは払い出した部分だけです(一部支払後の残高も1万円以上である必要があります)。まとまった額を1本にせず、複数本に分けて預けておくのも同じ発想の対策になります。
金利上乗せキャンペーンは実施中?
ローソン銀行は、定期預金の金利を上乗せするキャンペーンを不定期に実施することがあります。直近では6ヵ月もののスーパー定期を対象にした「夏の定期預金キャンペーン2026」(2026年6月26日〜7月30日)が実施されましたが、すでに終了しています。
2026年8月10日時点で公式サイトのキャンペーン一覧に掲載されているのは「Pontaサマーキャンペーン2026」(2026年7月1日〜8月31日)というポイント関連のもので、定期預金の金利上乗せキャンペーンは実施されていません。上乗せ金利は通常金利より有利に預けられる機会ですが、実施の有無・条件・期間は時期によって変わります。申し込む前に必ず公式サイトのキャンペーン一覧で最新情報を確認してください。
よくある質問(FAQ)
期日指定定期預金はもう申し込めませんか?
申し込めません。2024年9月14日に新規受付が停止され、2026年4月21日で取扱いが終了しました。契約中だった人については、公式サイトがスーパー定期・スーパー定期300への切り替えを検討するよう案内しています。残高や満期の扱いなど個別の手続きは、ローソン銀行ダイレクトまたは同行のコールセンターで確認してください。
300万円以上を預けると金利は高くなりますか?
2026年8月5日改定時点では、300万円未満と300万円以上で金利は同じです。将来の改定で金額区分に差がつく可能性はあるため、預け入れ時には公式サイトの金利一覧で両区分の金利を見比べてください。
受け取った利息に税金はかかりますか?
かかります。預貯金の利息には20.315%の源泉分離課税(国税15.315%・地方税5%)が適用され、税引後の金額が入金されます。復興特別所得税が上乗せされているため、2013年1月1日から2037年12月31日までの25年間はこの税率です。たとえば年0.900%の1年もの定期に100万円を預けた場合、税引前の利息9,000円に対して手取りはおよそ7,100円台になります。
途中で解約すると元本割れしますか?
元本割れはしません。定期預金は元本保証の商品で、満期前に解約した場合でも預けた元本を下回ることはありません。ただし前述のとおり期限前解約利率が適用され、受け取れる利息は少なくなります。
預金は保護されますか?
ローソン銀行の普通預金・定期預金は預金保険制度の対象です。万が一金融機関が破綻した場合でも、普通預金・定期預金を合算して元本1,000万円までと、その利息が保護されます。
店舗に行かないと作れませんか?
いいえ。定期預金の作成にはローソン銀行の普通預金口座が必要ですが、口座開設から預け入れまでインターネット(ローソン銀行ダイレクト)で手続きできます。預け入れ・明細照会・解約はシステムメンテナンス時間を除き24時間365日利用でき、全国どこにお住まいでも申し込めます。
まとめ|他行も含めて比較を
ローソン銀行の定期預金は、1年0.900%〜10年1.200%(2026年8月5日改定)と、預け先として十分に検討できる水準です。とくに普通預金が年0.700%と高く、「置いておくお金」と「期間を決めて預けるお金」をひとつの口座で完結させたい人には使い勝手がよいでしょう。一方で、300万円以上でも金利が上がらない点、期限前解約では利息がおおむね3割減る点は、預ける期間を決めるうえで押さえておきたい注意点です。
定期預金は銀行ごとに金利差が大きく、同じ「1年もの」でも適用金利は変わります。たとえばSBI新生銀行のパワーダイレクト円定期預金(インターネット限定・30万円以上)は1年 年1.200%、5年 年1.950%(2026年8月10日時点)と高めの水準で、3ヵ月・6ヵ月・1年を組み合わせると年1.25%相当になる「トリプル円定期キャンペーン」(2026年9月10日まで)も実施しています。オンラインでも店舗でも相談できるため、預け先の選択肢のひとつとして検討に値します。各行の最新金利・適用条件は公式サイトでご確認ください。
※本記事に記載した金利・商品内容は、2026年8月10日に各行の公式サイトで確認したものです。金利は金融情勢などによって予告なく変更されます。
参考 ローソン銀行










