クラウドローンとは
クラウドローンは新型コロナウイルス感染が拡大する直前2020年1月23日にフィンテックベンチャー企業の株式会社クラウドローンが提供を開始した融資サービスで、簡単に言えば、「こういう理由でこれぐらいの金額を借りたい」という情報を登録すると、クラウドローンに参加している金融機関から融資の提案してもらえると言うサービス内容になっています。
「お金を貸す」という行為は管理当局(金融庁)による規制が強い業界だったこともあり、クラウドローンのようなサービスを利用する人は少なかったと思いますが、引っ越し業界だとよく利用されている仕組みですね。引っ越しの情報を登録すると大手から中小まで様々な引っ越し業者から提案してもらえる、あのイメージのローン版と考えるとわかりやすいと思います。
クラウドローンの仕組み
クラウドローンは、クラウドローンに登録するとクラウドローンに参加している企業(金融機関)が登録されている内容をもとに融資の提案をしてくれます。
クラウドローン参加銀行は?
仕組みはある程度分かってきたと思いますが、どの金融機関が提案してくれるのかも重要なポイントです。2020年12月18日時点の情報では以下の12つの金融機関がクラウドローンに参加しています。
まだサービスを提供したばかりなので寂しい感じもしますが、大手地方銀行がサービスに参入しています。自動車ローンや目的別ローンなどは各業界の信販会社が提供する融資商品よりも地方銀行の商品の方が金利が低いことが大半なので、提携している金融機関の数が少なくても良い提案をしてもらえる可能性は十分にあると思います。特に常陽銀行は日本を代表する大手地銀です。
近年、レンディングプラットフォームが注目を浴びています。2017年にソフトバンクとみずほ銀行により設立されたJ.Scoreがその先駆けであり、取得したAIスコアにより金利が年0.80%~年15.0%と極めて低い水準に設定されている点が大きな注目を集めています。
J.Scoreは会社員はもちろん、アルバイトなど安定した収入がある学生や留学生も利用可能な商品設計にしているなど、既存の融資サービスより踏み込んだ商品設計には今後も期待ができそうです。
クラウドローンはヤミ金?
注意したいのが2018年~2019年を中心に同じ「クラウドローン」という名称を使ってヤミ金業者と思われる企業が融資勧誘を行っていたことです。当サイトが調べた限り、現時点では融資勧誘活動を行っている様子はありませんが、おなじ「クラウドローン」と言う名称なのでヤミ金と勘違いしないようにしましょう。
こんな広告素材で「クラウドローン」というサービスが融資の勧誘を行っていた事例があったようです。
当サイトで解説している「クラウドローン」は、たくさんのフィンテック企業が集う東京・大手町のFINOLAB内にもサテライトオフィスを構えて、企業背景もしっかりした企業が提供しているサービスです。
クラウドローンの評判
クラウドローンは2020年1月に始まったばかりの最新の融資サービスです。新型コロナウイルスによる自粛も広まり、まだ実際の利用者の声を集めることはできませんが、クラウドローンというサービス自体は悪い評判が立つ可能性はほとんどなく、提携している金融機関次第になりそうです。
クラウドローンの評判や注意点などの情報が追加で入ってきたらこの記事でお届けしたいと思います。
まとめ
クラウドローンは、住信SBIネット銀行や都市銀行で働いていた経験のある経営陣が2020年1月に立ち上げたばかりの新しい金融サービスです。メリットはは「個人信用情報に履歴が残りにくいこと」、「複数の金融機関から提案してもらえる可能性があるのでより良い条件の融資を選びやすいこと」です。
「生活資金」「教育資金」「自動車」「おまとめ」と言った幅広い借り入れ理由に対応しています。「提案締切日」も自分で設定できるので急いで資金調達をしたい場合でも対応してもらえる可能性があります。
クラウドローンへの登録で個人信用情報に履歴が残ることはありません。
借入希望がある人、今の借り入れを整理したい人は、どのような提案をしてもらえるのか確認してみると良いでしょう。信用情報にも履歴が残りませんし、提案が気に入らなければ利用する必要もないので登録すること自体にデメリットはありません。